なにゆえに…?

アメリカで車を持ってる人は、その車を所有しているという証明書を持っていなければならない.で、その車を他人に譲ったりする時は、その証明書に新旧の所有者がサインした上で,新たな所有者にその証明書と車を渡す、という手順を踏まなければならない.さらに、新しく車を購入した人はその所有証明書及び保険の証明書を持って、DMV(Department of Motor Vehicleね)に行き、登録手続きを済ませてナンバープレート貰う、という手続きが全て終了するまでは、その車で行動を運転することは出来ないのである.ぐあー!めんどくせえぇ〜!!
さて、ワタクシはセドリックから排気量4,600ccのクーガーを購入しつつあったわけだが,今日になって彼が慌てている.アイヤイヤ〜!! どーした、セドリック?
「証明書が見付からないヤイヤ〜!!」
ヲイヲイ.でも証明書のコピーくらいDMVにあるに決まってるし,代わりの新しく発行しなおしてもらえば済むでしょ,だからとりあえず二人でDMVまで行けばナントカなるって♪ という楽観的見通しの下、我々はDMVへと向かった.
さすがに夏休みシーズンである.DMVで我々はほとんど待たされることもなく窓口へ.車を彼に売りたいんだけど、証明書が見付からなくて…。対して,何故か銀色のアイシャドウを付けていた窓口のオバちゃんは簡単に答えた。
「じゃあ新しいのを発行しなきゃいけませんね.8ドル必要になります.」
ほら、ネ♪ ナントカなるじゃない、と思っていたのも束の間、パソコンからデータを引き出した、銀色のアイシャドウを付けたオバちゃんの顔が曇った.
「その証明書の所有者は、アナタじゃなくてエレーンって人になってますヨ?」
Σ( ̄□ ̄:)!!ドウユウコト!?
そのエレーンなる人物は、セドリックがその車を購入したディーラーの名前らしい.ヲマエ、証明書を受け取ってなかったのかヨ? 
「そ〜か、ど〜りで見当たらないワケだ」
…ラテン系め. とりあえずセドリックはDMVの電話を借りてディーラーへ電話する、と…
「彼は退職しました」
Σ( ̄□ ̄;)!!アイヤイヤ〜!!
とりあえず、ソコで車を買った時に所有証明書を受け取っていなかった可能性があるので,探してみて欲しいぞなもし、で、見付かっても見付からなくてもまた連絡してチョウダイ、と言ってお電話終了.
とりあえずそれ以上何も出来ないので、その日の登録は諦めて研究室へと引き返した.無駄足踏ませてゴメンヨ、とセドリックは申し訳なさそうである.しかしワタクシはと言うと,また日記に書くコトが出来たな♪と、内心ほくそ笑んでいたことを告白しておく.ダイイチ、もう車が手に入らなくなっちゃったってワケじゃなし.
研究室に引き返してから30分もしないウチに、さっきのディーラーから電話が.
「証明書がありました!見付かりましたよ!!」
ドテ.ホントに受け取ってなかったのかヨ.ということは、やはり…?ワタクシは先ほどからずっと浮かんでいた疑問を彼にブツケてみた.お前証明書ナシでどうやって車登録したの?
Σ( ̄□ ̄;)!!ホントダ!!
ホントダじゃねえだろコラ.だが彼がその車を購入した時にDMVで登録を済ませたという事実には間違いはない.
セドリックもイイカゲン.DMVもエエカゲンである.とりあえず明日か明後日には全てが完了するであろう.
しかし、しかしである.何故にワタクシはこうも物事がストレートの進まないのであろうかっ!?ゼッタイ何かに取憑かれていると思う今日この頃(てゆか、もうずいぶん長いケド)である.マル.