研究の醍醐味?

id:kose9:20041020から.id:kose9が最近よーやく「イイデータ」が出たらしく,実験の醍醐味を

「自分で考えて実験組んで、狙った結果が出る。」

ことに感じている.しかしそのコメントらんでは,モストデンジャラスビューティーことid:ayacat219が,

『「狙った結果が出る」のは研究者の醍醐味ではないよーな気がします。
私も狙った結果を出そうとやっきになりますが、違う結果が出てそこから新しいこと、知られていないことを見出すのが発見ってやつでしょうか。

スコシ日本語がオカシイのが気になる(コトバだけ見ると「発見が発見だ」,と言っているに等しい.笑)が,ソレはさておき.
ワタクシに言わせるとドチラも手段である.研究,とゆーかサイエンスの醍醐味は
「今までダレも知らなかったコトを知る」
「今までダレも証明できなかったことを証明する」
とゆー,フロンティア精神のよーなモンだと思っている.狙い通りの結果が出ずに「オカシイナ」となるのはキッカケで,その理由を「もしかして○○だったらスゴイコトになるかもシレナイ」とか考えて,んでソレを証明するために実験系を考え,組み立て,実行して結果を出す.証明できれば,自分がその事実を知った,世界で最初の人物になる.ワタクシの最初の投稿論文も,いちおーはある事実を世界で最初に「証明した」(みんな昔からみんなそーだろーと考えてたんだけど,ダレもちゃんとした証拠を出さなかった)ワケで,だからGENETICSなんてゴタイソーなジャーナルがアクセプトしてくれたんだけど.でもハッキリ言って,アレはゼッタイにヤクニタタナイ.でもソンナコトはどーだっていいワタクシ.満足.

でまーちょっとハナシが逸れていくんだけど.
そーやって世界中でモノスゴイ数の研究者がズンドコ先へ進んでいくモンだから,サイエンスの世界は次から次へと新しい事実が明らかになるので,時代が進めば進むほど,研究者としてのスタートラインに立つまでに学ばなければならないコトは飛躍的に増えていく.だから時代が進めば進むほど理系離れが進むのはアタリマエで不可避だと思っているワタクシ.「世界の全ては原子からできている」時代はまだ分かり易かったんだろーケド,「原子は,陽子と電子と中性子からできている」
「電子は…」「世界は波だ」「ヒモだ」「超ヒモだ」…


分かるか!


イッパンピーポーにどないせぇっちゅうねん.あえてそんなコムズカシイ,マドロッコシイ道を歩むのは,ホントにソレが好きな人間ダケでイイんだヨ.