ぷれぜんてーしょん

トシヲの日記→http://blog.livedoor.jp/toshi_fd3s/←にてプレゼン云々のハナシが出ていたのでワタクシも.

いつもこのハナシをする度に意外がられるんであるが,ナニを隠そうこのワタクシ,プレゼンが大の苦手である.とゆーか人前に立つのが先天的にダメ.もお緊張しまくりで足はガクガク,手はブルブル,口もカラカラ.気を抜くと声までヨロヨロ.トニカク肝っ玉が小さすぎるワタクシ.あひゃー

そんなワケで大学四年の時に初めてやった学会発表はズタボロ.はははコリャイカンと思ったワタクシ,以後自分なりに「よきプレゼンなるもの」を研究した.
基本は何と言っても


文字を少なく,絵は大きく である.


スライドにはそもそも文章を書かないワタクシ.図と,単語だけで攻める.また多くのシトがスライド1枚で済ませるトコロを,ワタクシは2〜3枚使う.ヒトツのスライドに絵を二つ入れるより,二枚にヒトツずつ大きな図を入れた方が分かり易いし,次々スライドを変えると,聴衆に「畳み掛ける」とゆー効果も出て吉.
次に内容であるが,コレは余計な情報はテッテテキに省いて,でっきるだけシンプルにする.自分がドレダケ勉強してるかとか,ドレダケ沢山実験したかとかデータを出したとか,ソンナコトを発表に盛り込んでも聞き手は混乱するダケである.過去の問題点→解決策→結果と,ポン,ポン,ポンと攻め立てるべし.「何かよく分からなかったけど,スゴイっすね」とゆー感想はイラナイんである.「とっても分かり易かったですぅ〜」とゆー感想をもらえれば,吉.

そして人前に立つと激しくキンチョーしてしまうワタクシにとって,最も重要なことは


台本を書く


とゆーことである.敢えて原稿とは呼ばない.なぜなら,全部ハナシコトバで書かれてるからである.「で,」とか「でまあ,」とか「えっと,」とか,そんなことまで台本に書いてしまう.いかにもフツーにアドリブで喋っているかのよーな台本を作ってしまうワケ.あとはコレを必死こいて練習.プリントアウトされた台本には腕の動き等のアクションがどんどん書き込まれていき,結局20回以上練習してやっと安心して発表に臨めるワタクシ.よーするにワタクシにとって発表とゆーのはもーホトンド演劇に近い.
人前で立つコトに関して,天がいかなる才能も恵んでくれなかったのは呪うしかないが,ソレでも発表とゆーのは,自分の研究を多くの理解して貰うための,ある意味では論文より重要な「コミュニケーション」の手段なので,回避するワケにはイカナイ.だから仕方なく,ワタクシはこーやって念入りに準備をする.

そして,発表はどんなに大きな会場でも,次のヒトコトを大声で叫ぶコトから始める


あ,マイクはいいです.


表向きには,コレによってそれまでの講演に退屈して「ねむーい」となってるヒトに前を向かせる,つまり「マズは聞かせる」ため,とゆーコトにしてあるんだが,実際は,地声を張り上げてないと声がヨロけるから.である.レーザーポインタなんて全く使えナイ.もう震えて震えてドコ指してんだかワカンナイから.だから指し棒を使うんだけど,コレがナカナカ売ってなくてねえ.日本で最後に学会発表したときは,ラジカセのアンテナを外して持っていったヨ.発表の後で


「コレ実はラジオのアンテナやねん」


というオチまでデキたのは吉.とまーそんな感じで,プレゼンの才能がマッタクないワタクシであるが,大抵どの学会でもワタクシの発表は1,2を争う出来である.自慢じゃなくて,ちゃんと準備さえすればダレでもこれくらいはデキルんだと,そーゆーハナシなんだけど.

自らが凡人であることを認めた者は,既に凡人ではない

とゆー塩野七生のコトバを示す一例として.

あ.因みに.
「日本人はプレゼンがヘタ」とはよく言われるコトだけど,別にアメリカ人だって,基本的にはヘタクソでツマラナイ発表しかしません.国や民族の違いが影響する部分がゼロとは言わないが,「プレゼンが苦手」とゆーのを日本語とか生まれ育った環境のせいにするのはヨクナイコトで,みなさん自分が発表するときはちゃんと準備しましょうネ♪