Book Baton

id:yodakaさんから回してもらいました,Book Baton!!(←説明はココ…って,イラナイ?).今回は自主参加です.

持っている本の冊数

200冊くらいかな.
大学三年の終わり頃までは活字をマッタク読まない人間だったので,読書暦としては6年ほど.だから部屋が本で溢れかえってるとかゆーこともないです.そのうち溢れるのは目に見えてるけど…

今読みかけの本 or 読もうと思っている本

半島を出よ (上)

半島を出よ (上)

日本に帰ったら最初に買うと決めてる本.著者発行のメルマガで冒頭だけ読まされたので,もう続きが知りたくてタマランのです.

最後に買った本(既読、未読問わず)

ウィトゲンシュタインと精神分析 (ポストモダン・ブックス)

ウィトゲンシュタインと精神分析 (ポストモダン・ブックス)

ローマ人の物語 (13) 最後の努力 (ローマ人の物語 13)

ローマ人の物語 (13) 最後の努力 (ローマ人の物語 13)

経済学という教養

経済学という教養

人生における成功者の定義と条件

人生における成功者の定義と条件


アメリカに来て活字に飢えたワタクシ,昨冬日本に帰った時にアメリカで読もうと思って四冊を購入.月一冊ずつ読めば四ヶ月イケる…と思うダケならアサメシ前.日本にいる間に一冊読んでしまいーの,飛行機の上でもう一冊読んでしまいーの,残り2冊は一ヶ月で読んでしまった.そしてまた活字に飢えまくりんぼー(意味不明)

特別な思い入れのある本、心に残っている本5冊(まで)

五分後の世界 (幻冬舎文庫)

五分後の世界 (幻冬舎文庫)

弟にススメられて,生まれて初めて自分で買って読んだ本.小説ってこんなにオモチロかったのかと,ソレまでまるで何も読んでこなかった自分が悔しくなった.この小説の舞台は日本なんだけど,ヒロシマナガサキの原爆後も降伏せずに,地下国家を作って現代もゲリラ戦を続けている,という設定.とりあえずUnderGround軍カッコよすぎ.印象に残ってるコトバといえば,「自分達のプライドと勇気を,誰にでも分かる言語と形と表現で,示さなければならないのです」


カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

村上龍「愛と幻想のファシズム」の中で,主人公に街で買われた女が本を片手に持っている.「何を読んでるんだ?」と聞かれて,「単なる恋愛小説よ」と言いながら差し出す表紙を見ると「罪と罰」だった.とゆーシーンを読んでワタクシ,ムズカシそーだし一生縁がナイと思ってたその本を,あろーことか読んでみよーと思ってしまった.その罪と罰,実際に読み始めてみると,人間の弱さ,無意識に潜む醜悪さが,次から次へと暴かれていく.登場人物それぞれが悪意を持った行動をするのでなく,本人は善意からするんだと信じている行動の裏にある欲望を,主人公が喝破していくんである.ドストエフスキー,こりゃトンデモナイ作家なんじゃないかと思った.で,罪と罰を読み終えてスグに買ったのがコレ.上中下各500ページずつとゆートンデモ大作だけど,コレもまたアリョーシャを除く登場人物の全てが何らかの欠点を持ち,葛藤に苦しむんだが,その弱さの殆ど全てを,ワタクシもまた持っているとゆーコトに思い当たらされたてシビれた.自分も他人も所詮人間,タイシタコトナイネ,とゆー認識に至るのを大いに助けてくれた作品.


ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)

歴史の面白さとの出会い.この本が本屋で平積みにされているのを見て,そーいやいつかトモダチがコレ面白いって言ってたっけ?と思いながら手に取って,前書きを開いてみるとこんな文章が目に飛び込んできた.
「ローマ人は知力ではギリシャ人に劣り,体力ではガリア人やゲルマン人に劣り,経済力ではフェニキア人に劣り,技術力はエトルリア人に劣っていた.しかし実際に世界を支配できたのがローマ人だったのはどうしてなのか,あなたにもそれを考えながら読んで頂ければ幸いである.」
ワタクシは本を閉じ,当時文庫化されていた五冊を掴んでレジに向かったのだった.それ以降文庫化を待ちきれず,ハードカバーで全冊購入.


ローマ人によってその後塩野七生にハマり,彼女の作品に目を通していると,哲学の入門として↑コイツがオススメだと書いてある.ちょうど哲学についてちゃんとした本を読みタイと思っていた時期だったので,信じて購入.開けてビックリ.ミもフタもナイんである.
この本は時代ごとの歴史の大まかな流れを説明したあと,個々の哲学者の人生や生きた環境を説明し,ソレから哲学の解説に入ってくれる.彼らの背景が彼らの考え方にどんな影響を与えたのかがよく分かるよーになっているのだ.そしてその哲学についての解説が終わると,何と著者は次から次へとその哲学者の哲学を論駁していくんである.ソレもテッテテキに.ミもフタもナイ,とはそーゆーコトである.
「哲学は知るには値するが,信じるには値しない」とゆーカンジであろーか.大体本人が哲学者のクセして,「哲学」についてこんな文章を書くんだからメチャクチャである.
そんなわけで,「何かワカランけど哲学ってスゴそー」と思っていたワタクシの幻想をブチ壊した本.ヒトツの考え方に染まるんでなく,他人の考え方をテキトーに組み合わせて使うベシ,とゆー信条が生まれたキッカケ.


単一民族神話の起源―「日本人」の自画像の系譜

単一民族神話の起源―「日本人」の自画像の系譜

村上龍がエッセーでこの本は圧倒的だった,と書いていたので,じゃーワタクシも,と購入.
単一の民族,単一の言語,他民族に侵略された経験もない,平和な民族.なーんとなくそんな風に思っていた,ワタクシの日本人像.だがチョットマテ,そんな日本人の自画像が生まれたのはいつの頃からですか?
ソレは戦後から1970年代高度経済成長までとゆー,ヒジョーに短い間に作り上げられたモノだったんである.戦前・戦時中における日本の知識人は,日本を「多民族国家」だと,トーゼンのよーに考えていたんである.日本を「人種のるつぼ」「東洋のアメリカ」とまで喩えていたんである.こりゃイッタイどーゆーことだ?ってワケで著者が膨大な文献を調べて,明治維新以降,「日本の知識人が描いた日本人の自画像」が,どのよーに変化していったかを追った本である.
あとがきの文章が印象深い.
「その時代ごとの出来事や国際的環境の変化によって,日本人が自分たちに持つイメージがいかに簡単に,都合よく変化していったかが分かって頂けたと思う」
ガツンと目を開かせられた一冊.その後の「日本人の境界」「民主と愛国」もスゴかった.

次にまわす人5人まで

id:ajianさん,id:ain_edid:suikanさん,id:kotarocatマミしゃん,ソレからid:zizy-babarねーちゃん 
スルーはゼンゼンおっけーです.タダ,皆さん沢山本を読んでおいでのよーなので,興味津々ではあります.ペコリ.