とらぶるとらべる vol.5

でまーナミヘイに教えてもらった通りの道をミゴトに行きすぎ,Uターンして辿り着く.アパートのオフィスに入ると,難なくナミヘイを発見するも,ナンだか待ちくたびれた様子である.ナンやエライ疲れとんなぁ?


「あのヒトぜんっぜんシゴトできないの.さっきからずっと同じことばっかり聞いてくるし」


と奥の部屋を指差す.除いてみると,黒人女性がPCと格闘している…のかと思いきや,通りがかった職員とペチャクチャ喋り出す.コイツやる気あんのか?


「もう,ホントにさっきからあと五分です〜とか何回も言ってるクセに,もう一時間以上待ちっパナシだよ?ありえない」


そうとう鬱憤が溜まっておる様子である.うむ,ではワタクシのオモチロトークでも聞くがよい,と裁判所での一部始終を話しながら待ち時間を潰していく.
…と,どーやら本格的にPCがトラブッたらしい.さっきまでPCに向かっていた若い女性がサジを投げて奥に引っ込む(ぉぃ)と,代わりに少し年配の女性が出てきた.で,しばらくするとナミヘイが呼ばれる.お,やっと契約終了やな〜.
…と思ってたら,憮然とした表情のナミヘイが戻ってきた.あれ,どないしたん?


「フザけてるの.ワタシがココで契約するコトにしたのは最初の一ヶ月は家賃払わなくてイイってゆー条件だったから申し込んだのにさー,今のオバちゃんイキナリ…『今コンピュータが計算した結果,アナタは最初の月から家賃を払わなくちゃイケナイ』とか言ってくんの!」


はぁ?




コンピュータが計算した結果?


ナニを計算しよったんやあのPCは?


「知らないよ.だから,だったらもういいって言ってきたんだけど…ああもう!!コレってワタシ昨日の二時間と今日の一時間半を丸々損したってコトじゃん!!ワタシの時間を返せってカンジ!!」


ワタクシのせいにすんなよ.


「そーだよ,きっとKENさんが来たからコンナコトになるんだよ.また背後霊連れてきたんでしょ?」


いや,その自覚はマッタクナイ!!(キッパリ) …まートニカク,ココがアカンかってんから次の候補に行くしかナイよな.モヒトツ候補があるとか言うてたやん?


「そーだけど,ああ〜もぉ〜ココの部屋二階建てになってて,友達とかに『ワタシ二階建てに住むんだよイイでしょ〜』って自慢しまくってたのに,メチャクチャカッコワルイじゃん!!」


ダイジョウブ,ワタクシもオマエもB型同士,そーゆーカッコワル人生を生きていこー,いや生き抜いていこーぜ.

…続く.