とらぶるとらべる vol.6
とりあえず悪態をつきながらそのアパートのオフィスから出る.
「いちおー近くなんですけど,KENさんどーします?クルマ乗って行きますか?」
そりゃオマエ,新しくクルマ買ったトコやろ?ソンナモン乗せてもらいまっせ,とゆーコトにする.車種はMatsuda Miyata(日本名はロードスター).ナミヘイのルックスにこのクルマを合わせると完全にイケイケレディーであるが,まあ実際よく似合う.ワタクシはスルリと助手席へ.
さて,次なる候補のアパートへ行く.言うまでもなく道中はブーたれまくりである.まあまあ,しばらくワタクシと喋ってれば面白いコトあるから,と宥めつつ聞き流しつつ,オフィスに入る.受付の女性に渡された申請書を書くナミヘイ.その申請書にドライバーズライセンスのナンバーを書き込む欄があったので,ナミヘイは自分のライセンスを財布から出して番号を書き込む.が,書き終わってもライセンスを戻さずにテーブルの上に出しっパナシにしておったので,手持ち無沙汰なワタクシはそのライセンスと自分のライセンスを比べてみたり,体重をチェックしてみたり(アメリカのドライバーズライセンスには顔写真と共に身長・体重まで表示される).
とりあえず申請書は書き終わったものの,今日のナミヘイはコトがスムーズに運ばナイ.個人契約するには契約期間中の家賃総額の三倍だか五倍だかの預貯金額が必要で,ソレに不足してるバヤイは親のサインが要る.…って,親は日本でんがな.
「じゃあ親元に契約書をファックスするから,ソレにサインしたものをもう一度ファックスで送り返してもらって」
とまーそーゆーコトでその場は引き下がるしかなかったナミヘイ.ますますイライラは募るバカリである.とりあえずマクドで何か食おーぜ,とゆーコトにして再び車に乗り込む.
さてその車中でのデキゴトである.一旦停止の標識がある交差点で,ワレワレの前を走るクルマが一旦停止.すると…
「もお!!ストップサインでストップするクルマとかダイッキライ!!」
なんでやねん!!
どんだけ勝手やねんオマエ,と大爆笑である.てゆーかオマエ自分でウケてんじゃねーか.
…続く.