其の参 おまえのためを思って言ってるんだぞ!

他人の行動を改めさせる最後の手段として吐かれるコトの多いこのコトバであるが、コレほど効き目の薄い切り札とゆーのも、珍しいであろー。


理由はカンタンである。「オマエのため」なんて、絶対に思ってないからである。「相手のため」などトンデモナイ。彼の行動を「自分が」気に入らないとゆーダケなのだ。


だけど、自らを「常識的な人間」と信じて疑わない人間の頭の中では、「自分の価値観」=「みんなの価値観」とゆー自動変換が流れ作業的に行われてしまう。で、そのまま「自分が見て不愉快になる行為」=「みんなが不愉快」=「社会的に有害」となり、有害なものは矯正または排除すベシとゆーコトになってしまうんである。そーやって多数派の笠を着た人間による「イッポーテキな善意の押し付け」は、聞き流すに限る。


目を閉じて、だれかタイセツなシトのコトを思い浮かべて欲しい(自分自身でもかまわない)。で、次にその相手にとって「ためになる」コトを考えてみて欲しい。


この質問にスラスラと回答デキるよーなヒトを、ワタクシは信用しないコトにしている。