大根と白菜を思ひて我が生命を危機に曝せり
空腹を抱えた帰り道、午前四時頃のことである。雪の中を車で走るワタクシ。空腹だがインスタント系の食い物のストックが切れていたので、寝る前に味噌煮込みでも作ってしまおうと考えていた。冷蔵庫の野菜室に大根と白菜が大量に残っていたのである。で、肉は冷凍の豚肉があったっけ、でも味噌って切れ掛けてたよなぁ、あそーだ、ごま油ももう無くなるんじゃね?・・・みたいなことを考えながら。
で、そんな状態で運転してたもんだから、雪が降っているときはゼッタイに減速しなきゃいけない右カーブに、そのままイツモどーりの速度で進入してしまったワタクシ。凍結した路面が目に入って、やべ、ナニやってんだオレ��( ̄□ ̄;)!!
凍った路面にスタッドレスは効きません
ブレーキは踏まないようにして、ハンドルを逆に切りつつカウンターを当ててナントカしよーとするも、車のケツを左に右にズリンズリンとスライドさせながら、対向車線を横切ってコースアウト。そのときにガコッと前輪が何かに乗り上げた感触が、ハンドルから伝わってくる。
で、県道を飛び出して、スグ横を平行に走っている農道の畦に乗り上げるカタチで止まる。
「対向車や電柱があったら死んでた、かな」
と思いゾゾッとするも、とりあえず我が身が無事であることにカンシャして、今置かれている状況をナントカしなきゃイケナイ。とりあえず乗り上げかけている農道に上がりきるべし、ガンバレ内藤号!とアクセルを踏むとタイヤを激しく空転させながらも上がりきった。オシャ。
といったトコロで車を降りて様子を見ると、車体はほとんど無傷、左前のタイヤがパンクしているのみであった。おー、ラッキー。我が家まで残り三キロほどしかないし、チョット無理にでもウチまで乗ってって、アサイチで車屋さんに連絡すればどーにかなるんじゃん?
と思って再び車を動かすと、あれれ。ガリガリと、ホイールがアスファルトを擦る音が。再び車を降りてタイヤを見ると、あーやっぱり、バーストしてる。
コレはスペアタイヤに交換するしかないってワケで、トランクからジャッキアップを取り出してセット。午前四時過ぎ、雪の降る中でエッサホイサとやるワタクシ。しかし・・・
車体は持ち上がってるのに
車輪が上がってこない��( ̄□ ̄;)!!
げげっ、まさか・・・と思って車輪を触ると
グニャングニャン
車軸ポッキリ��( ̄□ ̄;)!!
コレはもうハナシにならんとゆーワケで、JAFにお電話。#8139でハイサンキュ−♪(ワタクシのせいではナイよ、JAFの会員証にそう書いてあるんだからショーガナイ)。
と、電話をしながらワタクシ、日本に帰ってきたときにお袋とこんな会話をした記憶があるよーな気がした。
「あんたのJAFの期限、もう切れてるから自分で何とかしときやー」
「んーでもどーせ一年ソコソコしか日本におらんねんし、ええやろ」
あー、コレはヤバいんじゃないのと思いながら会員証を見ると…
有効期限:2003年ウンタラカンタラ ってイツんだよ��( ̄□ ̄;)!!
「じゃあ一般料金とゆーことで、基本料12,000円に、あとレッカー代が走行距離1キロにつき600円とゆーことになっちゃいますけど、それでいいですか?」と、JAFのお姉さんも容赦ナシである。
アカンゆーワケにもいかんじゃないの。ってゆーか24時間対応してるってダケでもホント奇跡だよニッポンは。アメリカじゃ翌朝まで待たされるもんね、夜中のトラブルは。
で、今いる場所を伝えると、
「それじゃスタッフがどれくらいの時間でそちらに到着できるか確認しますので、お電話お切りにならないようにお願いしますね」
と言われて保留の音楽が流れ出すと・・・
ぴぴぴっ。ぴぴぴっ。
と警告音を出すワタクシのケイタイ��( ̄□ ̄;)!!
ほわぁ〜バッテリーがっ。ヤバイッ!!
うおーお姉さん早くしてくれー、と思ってるトコロで回線復帰。
「大体3、40分で到着できるそうです」
「あー、良かった、実はいま携帯電話の電池が切れ掛けそーなんですよ」
「え、それはタイヘンでブツッ」
ワタクシのケイタイは力尽きて息絶えた。ぐほー
慌てて車内に戻り、エアコンを強にセット。そしてケイタイからバッテリーを取り出して吹出し口の温風に当てる。電池が切れても温めれば、五分程度の通話はできる。いざって時の最後の手段はコレっきゃない。
で、とりあえずデキることはしたってワケで、車の中で音楽を聴きながらJAFを待つ。すると、なんと25分でやって来たJAF。スゴイ!ええシゴトするよアンタ!!で、ワタクシより若いニイチャンの運転技術に感心しきる。だって牽引状態のまんまでバックしたりするんだぜ。ほえ〜
そのままとりあえず自宅まで運んでもらう。レッカー代13800円とJAFの入会費6000円、合せてイチキュッパ_| ̄|○
まぁどーせこんなの修理代に比べりゃタイシタコトねーよと自分をなだめつつ、ウチに入ったのが午前五時半。車屋さんは九時には開くしってワケで、予定通り大根と白菜と豚肉の味噌煮込みを作って食いつつ、朝九時を待つ。
で、やって来るなり車屋さん、
「あー、コレは高くつきますね〜!!」
「安く上がるとは思ってないっすよぉ〜。とりあえず頼んますわ〜」
さて、一体いくら掛かるんだか。ま、それでもコレからのワタクシの人生を左右するよーな金額にはならんだろーし、今後への教訓とする。
てゆーか、途中からほとんどマンガみたいな展開になってるし。今年に入ってからid:uso_hentaiにハプニング背後霊が憑いたとか言って笑ってたんだけど、ワタクシは一夜で逆転満塁場外サヨナラホームランをカッキーンしてしまったようである。あーこりゃこりゃ。