人間は自分を変えることができるのか

どうせKEN_NAITOのコトだから,答えはイエスなんだろう,とタカをくくっておられるソコのアナタ!


ぴんぽーん♪ 大正解である.


この問題を考えるには,脳神経科学の知識が役に立つ.いやはや,書物は読んでおくもんである.


基本的に,ヒトの心の動きを作り出しているのは脳である.脳は神経細胞の集まりだが,神経細胞からはそれぞれ長い足のようなものが伸びて,その先端は別の神経細胞に接続している.ある神経細胞が刺激を受けると,その刺激は長い足を伝わっていき,接続部を介して次の神経細胞へと伝えられる.この接続部を,シナプスという.聞いたことのある単語・・・だよね,多分.


で,刺激の伝達っていうのはこのシナプスによって一つの神経細胞からもう一つの神経細胞へとバケツリレーのように伝わっていく・・・ワケではない.ヒトツの神経細胞から複数のシナプスが出ているコトもあれば,ヒトツの神経細胞に向かって複数のシナプスが接続していることもある.こんなカンジで,脳の神経回路はオッソロしく複雑なネットワークを作ってるワケです,ハイ.


んで,ヒトが練習を繰り返すうちに自転車に乗れるようになったり,道具の扱いに慣れてきたりするのは,手足を上手く動かすために必要なシナプスが新たに形成され,またそのシナプスが繰り返し刺激される度に,同じ回路を繋ぐシナプスの数が増えていく,ということなのだ.そーやって,必要な回路における信号伝達が強化されていくわけね.


そんなカンジでカラダの動きを制御している脳ミソさんであるが,トーゼン,心の動きを作り出しているのも脳ミソである.・・・ワタクシの言いたいことが,分かってきたヒトもいるかな.


人間,ヒトツの不安に思い当たると,その不安なことばかりを考えてしまい,更には考えれば考えるほど,不安が大きくなってしまう・・・とゆーコトがある.例えばのハナシね.


「考える」「不安を感じる」とゆーのも,脳の特定の神経細胞が,シナプスを介して信号をやり取りするコトによって生み出されるものである.だから,その特定のシナプスを介する信号伝達が繰り返されれば,その回路を繋ぐシナプスは更に増加し,「考える」⇒「不安を感じる」という回路が益々強化されてしまう.だから大抵の場合ネガティブな人間は,ネガティブな思考を生み出す神経回路を,それこそ一生を掛けて強化し続けていると言ってもいいかもしれない.逆に,ポジティブな人間はポジティブな回路を強化し続けるわけだ.



・・・まだ更新中・・・だったけど,ごめん,続きは明日.