自分って分からんな

いやはや,それにしても自分とゆーのは分からないものである.正直に言うと,ワタクシは「自分が自分を変えてきたことに自負を感じている」とゆー事実に,祖父達についてのハナシを聞かされるその瞬間まで気付いていなかったのだ.


ヒトが自分で「自己」を観察するとき,その観察される「自己」は既に過去のものであり,今この瞬間の「自己」というものを,人間は把握することができない.また,人間が自覚できるのは「意識」だけで,その下に隠れる膨大な「無意識」を,人間は把握することができない.


だから面白い.


正直,28にもなって,今回のこととか,id:KEN_NAITO:20060307に書いたときのように,「自己」についての重大な発見が起こるとは思ってなかった.しかし掘り返せば掘り返すほど,自分の中の「自画像」が変わってゆく.それが面白い.新たな自分を発見することほど思考を活性化させてくれるものは,そうはない.


だけど今の自分が知っている「自己」を以って「コレが自分だ!アイデンティティだ!!」などと叫んで境界線を区切ってしまうと,ゼッタイに変化は起こらない.そもそも「自分で自分が分かっている」などと思うコト自体,態度としては傲慢に過ぎるというものだろう.そんなんじゃ人生つまらない.閉じた人間になっちゃいけない.


やっぱ開かれてなきゃ.境界は常に曖昧にしとかなきゃ.そして一生,自分に気付き続けていきたいね.