その64 ロマンチックだけどリスキー

昨日の続き.「キミがいなきゃダメなんだ」というセリフを言ったり言われたりするのは確かにロマンチックだけど,そういう状態は,相手を失ったときに立ち直れなくなるリスクを負う.「キミなしじゃ生きていけない」状態は更に,自分を嫉妬深くさせ,相手への拘束を強めたりさせてしまう.嫉妬というのは人間が抱く感情の中でもかなり悪いヤツで,嫉妬に駆られた人間は相手の喜びを増加させる代わりに,相手に幸福の機会を減らすことを要求する.
更にもっと悪い状態は,相手を失いたくないばっかりに相手の要求を全て丸呑みにしてしまうことだってあり得る.ロマンチックだった関係は,いつの間にやらロマンスどころではなくなってしまう.


で,リスクを減らすには経営の多角化だと言ったわけだが,それは何も同時に複数の相手と恋愛すべきだなどと言っているわけでは,勿論ない.モトカノにフラれてから感じたワタクシの問題点は,恋人が一人しかいなかったことではなく,「自分のことをそのまま話せる人間が一人しかいなかった」ことだ.だから解決策は,「気兼ねなく話せる友人や仲間を多く持て」れば良いということになる.


そんなのムリ? 誰にも話せないような秘密を話せたり,他人には見せられないような弱さを見せられる相手なんて,そのたった一人の相手しかいない?その相手以外の人間にはとても話したり見せたりできるわけがない?


まあ,ちょっと待ってよ.そういう「秘密」とか「弱さ」って,何?その秘密や弱さは,どうやって形成されたもの?それを考えてみることは,大切なことなんじゃないのかな.


・・・続きはまた明日.