読破

構造主義 (図解雑学)

構造主義 (図解雑学)

あっという間に読んでしまった.面白すぎて.「自由で主体性のある存在としての人間」とか「自分で自分の言っていることに意味を明確に理解できる人間」という「理念」が近代西洋で主流となって,しかもその西洋が実質世界を支配していたわけで,西洋化を目指したアジア諸国にもそういう考えが浸透してしまったわけ.
で,「それは近代西洋の単なる傲慢だ」と痛烈に批判したのがレヴィ=ストロース.人間は行動も思考も,社会の枠組みによって支配されていて,自由でも主体的でもあり得ない・・・というのが構造主義
そしてレヴィ=ストロース以降のフーコーアルチュセール,ロラン=バルト,ラカンデリダドゥルーズにリオタールなど,名前しか知らなかった現代思想・哲学の巨人達が,時代背景とセットで非常に分かりやすく説明されている.これ読んどけば,飲み会の席でインテリを装うことができると思われ.ヲススメ.