読破

ポスト構造主義 (図解雑学)

ポスト構造主義 (図解雑学)

西洋哲学も仏教みたいになってきた.自分で自分だと思ってるものに根拠なんかない.社会的な枠組みや他者によって語られた言葉によって自己は形成されてしまう.本質的な自己なんてないわけだ.男と女も社会的な制度だし,科学も制度,東洋と西洋も制度.そういった,人を規定してしまう枠組みからいかにして逃れて自由になるのか,それがポスト構造主義
いちばん気に入ったのはドゥルーズ
例えば生物進化論では,人はエビやタコや昆虫からは遠くて,ネズミやサルとは近い.こういう考え方は明快でスッキリしてるが,でもそういう考え方をしてしまうと,人間はもはや人間でしかなくなってしまう.同様に,そういう「論理的で明快に語ることのできる自分」は,「自分」でしかない・・・激しく共感.