読破

生命の哲学!生成の哲学!ゲキレツに嵌った!生命は常に変化し続ける.しかし,未来に向かってどう変化するかは分からない.しかし今の状態から「新しい何か」が生まれ出る「力」が,生命には内在しているのだ.20世紀以降,分子生物学の進歩に警鐘を鳴らす思想家が目立つなか,ドゥルーズだけは徹底的にポジティヴィストだ.
「解けない問いを生きる」――現代のも問題は溢れている.テロ対策とはどうあるべきか,教育とはどうあるべきか,遺伝子組換えはどうあるべきかetc...
そこに正解はない.しかし決して解かれることのない問題に対して,その問題の中を懸命に生きること.そこから,今は考えられないような何かが,新しく生まれてくるのだ――
これはある意味,究極の倫理がも知れない.

何であれ,その「何か」に反対している書物は悪い書物である.
何であれ,新しいものに賛成している書物は良い書物である.

カッコ良すぎる.