読破
- 作者: 納富信留
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2002/11/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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アリストテレス―何が人間の行為を説明するのか? (シリーズ・哲学のエッセンス)
- 作者: 高橋久一郎
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2005/01
- メディア: 単行本
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ソクラテス,プラトン,アリストテレス.西洋哲学に最も大きな影響力を及ぼした三人であるが,哲学としては基礎の基礎過ぎて読み応えはない.でも彼らが追い求めたことを改めて考える.それは「善く生きること」.
「楽しく生きること」に関しては,僕はたいがい自慢できるレベルだろう.だが「善く生きる」ことは?
「生きることの意味」について,僕は17,8の頃から散々考えた挙句,そのような意味を求めること自体が無意味だと思うに至り,そんなことを考え込んで暗く沈んでいるよりも,楽しさや喜びを追求した方が余程有意義だと,今でも思っている.だがそろそろ,あの頃とは違った意味で,もう一度この問いに向かい合ってもいいかも知れない.デリダもドゥルーズもレヴィナスも西田も,結局はみな「善き生き方」を求めていたに違いないのだ.