女のことは,よく観察することだ.

若者のから「女の気を惹くにはどーすればいいか」と聞かれたとき,どう答えるべきだろうか.
「やっぱ思いやりでしょ」「格好も大事だよ」「そりゃお前,頼れるかどうかだろう」「意外性じゃん?」etc...
そういうのは,全部正しいと思うのだが,同時に全然足りない気もする.


ラッセルのこんな言葉は印象的だ.

愛情を得るために、並みはずれた親切な行為を行うという努力は,大抵失敗に終わる.なぜなら,人はその行為の裏にある動機を,簡単に感じ取ってしまうからである.人間というものは「他人からの愛情を要求しない人間」にこそ,却って愛情を与えたくなってしまうものなのである.

要するに,本当にモテるためには,モテようとしてはいけないということなのだ.逆説的だけど.また,ラッセルはこんなことも言っている.

恋愛を経験したことのある人ならば,自分の最高の幸福が,愛する人の幸福とは無関係であるとするような哲学には満足しないだろう.

というわけで,自分からアタックする場合,本当に相手の気を惹くことが出来るかどうかは,相手の望みや欲求を満たす機会を与えることが出来るかどうか,そして相手の満足した表情に,自分が満足できるかどうかに掛かっている.気を惹くために与えるのではなく,満足してもらうために与えるわけである.それがいちばん,結果的に,相手の気を惹く最も有効な方法であると考える.


なので,「その女のことをよく観察しろ」と僕は言う.特に会話の中で「私って○○が好きなの」というキーワードは絶対にメモる.ちなみに,僕の知る彼女の好きな食べ物は,現段階で「ハチミツ(アカシア),マンゴー,ハンバーグ,みたらし団子,ラーメン(京都市北白川の「益谷」),そして僕が作ったカレー」の6つである.相手が好きなものを贈ったり,一緒に食べたりするときの相手の表情は見てて飽きないものである.それから,嫌いなものは巧妙に避けるべし.「君にとって絶対許せないことって何?」は,なるべく早い段階で聞いておくべきことである.


基本的に僕は,「誰かのために,○○する」という利他的な考え方を根本的に疑っている.それは結局「善意という名の自己満足」に過ぎない気がするからだ.だから本当に相手のことを思うなら,まずは相手の真意を,本当に相手が望んでいることを,そしてそれが本当に相手の幸福を増加させるものであるかどうかを,徹底的に知らなければいけない.相手が素直に喜んでくれなかったとしたら,それは相手が恩知らずなのではなく,自分の観察が足りなかったからである.無論,相手のことを100%完全に理解することは不可能だが,そういう努力を伴った行為(好意)が,何も考えずに行われた行為(好意)よりも正解に近いものになることは,ほぼ間違いない.


・・・という僕の意見に対する彼女の意見は,

それはそうだし、その行為自体に「愛情」が含まれているから、相手にも行動のみならずその気持ちが一緒にとどくはず。相手はどれほど嬉しいか。

だそうである.id:uso_hentaiよ,頑張るがよい.