読破

冬休みの間に読んだ本.あんなスケジュールの合間によく読めたな.

誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義

誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義

あっと言う間に読んでしまった.初版でちょっとミスプリが多かったのは気になったけど,ぐいぐいページを捲らされた.世界各国の近・現代史を,横に繋げて紐解いてくれた書物.思想や文化に突っ込んだ解説をしてくれるので,思想家や詩人の「歴史的位置」が分かったりする.分からないまでも,少なくとも一つの見方は与えてくれる.刺激的.


手紙 (文春文庫)

手紙 (文春文庫)

彼女に勧められたので.これも二日で読んだ.強盗殺人犯の弟が歩く人生.兄の経歴がバレる度に,バイトを首になったり,恋人を失ったり,差別的な扱いを受け,苦渋を舐め続ける.そんな主人公に,ある人物は言う.
「差別はね,当然なんだよ――」
何故当然なのか,は実際に読んで確かめられたし.この人物「平野」の台詞には,ちゃんと希望も篭められていて,その部分がいちばん心に残ってるかな.