過去の男とか女とか?

いつものように彼女からメールが届く.

彼女が友人から聞かれたらしい.
「あなたは,今の彼と前の男を比べることはないの?全く同じ『好き』って気持ちなん?」と.

それに対して,彼女は
「彼がええ男かどうか,万人共通のものさしとか秤があるわけでもないので,自分の過去の人と相対的に比較せざるをえないやろう.だから,比べることがあるかどうかの質問にはYes.その結果,前の人からは全く得られなかった「安心」と「心の平安」を私は得た.自分が1番欲しかった「誠意」を今は得ている」
と答えてくれたそうだ.満足である.


僕は返事を書く.

僕は,君の元カレの話を色々詳しく聞いたからこそ,君がそれまで欲しくても得られなかったアレコレを提供することが出来る.時間に気を付けたり,頻繁にメールしたり,そういうところは,僕は実は半ば意図的に「元カレと違うこと」を行うようにしている.君の言う通り,人間の評価なんて所詮相対的なもの.
「オレはオレや,過去の男と比べられても困る!」
みたいなことを言う人は男女を問わず多いけど,そんなことは本当は不可能でしょ? 僕は君に敢えて他の男と僕とを比較してもらうことで,「僕という人間の境界線」をより際立たせようとしている.


今のところは,うまくいってるって自信を持っていいみたいだ.