読破

哲学事典―AからZの定義集 (ちくま学芸文庫)

哲学事典―AからZの定義集 (ちくま学芸文庫)

フレーゲラッセル,ウィトゲンシュタインから始まる,分析哲学の到達点とも言うべきクワインの著書.事典という名のごとく,各項目がアルファベット順に並んでいる.
著者自身が「力を抜いたエッセイ」と言ってる通り,ちょっと物足りない.言葉や文法の由来を延々と語り続けてるところとか,英語話者ではない僕にとってはほとんど意味を成さないし・・・
それでもアルファベットの由来とか,或いは「原子論」とか,「ゼロ」とか,ポロリと目からうろこが落ちるような文章も結構ある.というか,この人の知識の幅広さと教養の深さって何なんですか.