後輩たちとの会話

夏休みの間,平日は基本的に出身研究室で実験したりプレゼンの準備をしたりしていたわけなんだが,当然後輩たちとダベッいる時間ってのもあったわけです.そんな中から,修士1年の男二人,アサマとタケヒロとの会話をピックアップ.

タケヒロって兄弟いんの?
「あ,弟と妹がいます」
ほー,妹がいるんやったら,フツーの男共よりもオンナゴコロってやつが分かるってもんやろーのう?
「いやー,妹を見てても女性のことはさっぱりなんですよねぇ・・・」
あ,そー.じゃあ男の考えてることやったら分かるってか?
「分かる・・・んじゃないですかねえ?何となくくらいは」
よし,では今ここにいるアサマが今何を考えているかを当ててみろ(笑)
「えっ・・・『彼女との次のデートはどこにしよっかなー?』とか」
アサマは笑いながら答える.
「そんなにいっつも彼女のことばっかり考えてないわ!」
「えー?そーなん?」
なるほど,タケヒロは付き合ってる女がいるときは,女のことを最優先に考えると,そーゆーことか.
「えっ(汗)」
んで,お前が言う「オンナゴコロが分からん」ってのは,自分は彼女のことを最優先に考えて行動しているのに,それに対する彼女の反応が案外素っ気なかったりして,それが何でなんか分からんっちゅーことやったりするんやろ.
「ええっ(大汗)」
おい,ヒラタ,と僕は反対側の席に座っていた同じく修士1年の女の子に話を振る.
「はい,何ですか?」
お前の頭の中の一体何%くらいを彼氏が占めてる?
「100%です!」
おお,マジかよ.
「・・・ということにしといて下さい」
はは,まーええわ.とりあえずいちばん考えてるのは彼氏のことっちゅーことやな.
「はい」
おし,でも彼氏のことを最優先に考えてる考えてるからと言って,彼氏との予定が友達と遊びに行く予定よりも常に優先されるか?
「そんなことはないですね」
「えええっ(滝汗)」
ブハハハ,これが男と女のミスコミュニケーションの始まりってな!オトコは一旦「彼女が一番大切」って思うと,行動まで一貫させようとして友達との飲み会を断ってまで女の誘いに応じたりするけど,女は決してそーじゃなかったりして,その結果男は女に愛されてないと感じ,女は男の愛が重いと感じたりしてね.・・・


余談だが,異性の心が理解できない,という言葉が使われるとき,それは単に「思い通りにならない」以上のことを言ってないことが多いと思う.だが,もし相手が自分の思い通りになるのだったら,それは他人ではないし,理解も思いやりも必要なくなってしまう.自分の思考パターンと違うところを見つけ,相手のそれが自分とはどう違うのか,なぜ違うのかを考えるところからしか,理解は始まらないのだ.