読んだ本

パンセ (中公文庫)

ほとんどが宗教的な言明で参った．名言として残ってる言葉はさすがに素晴らしいのだが，でもそんなのはもう知ってるし，わざわざこんな分厚い本を読むことはなかったなー．

知の編集術 (講談社現代新書)

面白かった．僕らが物事を考えるとき，話すとき，聞くとき，いやそれどころか見たり嗅いだり味わったり感じたりするとき，どういう風に情報を処理してるのかはあまり自覚していない．昨日の出来事を誰かに語るとき，僕らは朝起きてから夜寝るまでに起こった出来事を何から何まで語るようなことはしない．せいぜい５分程度で片が付いてしまう．あるいは僕らが何らかの情報を受信したとき，すぐさま過去の出来事を参照している．「それで思い出したんだけどさ．．．」なんてよくあることだ．
そしていちばん大切なことは，全く無関係だと思っていた二つの事象の間に新たな関係性を見出すことだ．
分けること．そして繋ぐこと．それが僕らが世界を構築している方法なのだ．