読破

読み終わってからもう随分日が経ってしまったが...

非線形科学 (集英社新書 408G)

非線形科学 (集英社新書 408G)

無秩序状態から突然秩序立った構造や運動パターンが形成されたり,或いは予測不可能なカオスが現れたりする.でもカオスって,実はその裏側には凄く簡単な変換規則があったりする.変換規則は単純なのに,初期値のほんの僅かな違いが,変換を100回も繰り返せば莫大な違いになってたりするわけだ.そりゃ天気予報がいつまで経っても確実にならないわけだね.複雑系の科学には限界があるって話らしいけど,一度は触れておくべき世界だな.特に生命現象に関わる人間ならば.だって最初の生命は有機物のスープで突然生まれ,そして35億年以上もの間ずーっとその構造を保ち続けている秩序だから.それも不規則に変化し続けている,ね.