読破

草食系男子の恋愛学

草食系男子の恋愛学

著者が一時ブログに書いてた恋愛論に激しく頷いていたので,ちょうど夏に日本に帰ってる時に発売したから買っていこう,と思ってたのにすっかり忘れてアメリカにリターンしてしまった僕.でも彼女が自分も興味があるからと購入して,それをこないだわざわざ持って来てくれたので,ようやく読むことが出来た.
彼女曰く「けんが書いたんじゃないかと思うくらい,いつもけんが言ったり気をつけてたりしてくれるのと同じことが書いてある」と.
実際読んでみると,確かに僕が彼女に対して宣言したことや心掛けていることのオンパレードである.僕も若い頃は,著者ほど引き篭もっていたわけではないけども,でも女性とのコミュニケーションに苦労していた時期はあったし,恋愛がうまくいかないマイナスのエネルギーをサークルや実験にぶつけて昇華させてたこともあったしね.
でも人間というものについて読み,考え,理解していくにつれて,女性とのコミュニケーションが全然怖くなくなっていったのだった.それも別に恋愛が目的だったわけじゃなくて,ただ自分自身を知りたくてそういう作業を続けていたら,いつの間にか他人のことにまで思考や想像の範囲が広がっていくようになっていた,という感じで.
ただ,僕は何と言うか常にエネルギーが有り余ってるようなイメージを持たれがち(心当たりは山ほどあるが)だし,そんな僕が著者が書いているような草食系男子,つまり女性に対してガツガツしていない優しい男子,なんて言ったら笑われる気もするが,それでもこの本に書いてあることのほんの3割程度でも実行することが出来たなら,女性との関係が物凄くスムーズになるであろうことは保証できる.出身ラボの後輩達全員に買い与えてやりたいくらいだ.笑

ところで,この本を読んで,一つ彼女の賢いところに気が付いたのだが,彼女が他愛のない話を始めるとき,必ず「なーなー,ふんふん言ってるだけでいいから,聞いてくれる?」と僕に訊いてくることだ.この一言があるだけで,僕は彼女の話を遮らずに受け止めようという準備が出来る.というわけで,この方法を「ただ話を聞いてくれるだけでいい」と思っている全国の女性に強くオススメしておきたい.笑