ギリシャ神話の神様が理不尽なのは,現実がもっと理不尽だったからなんじゃね?

ギリシア神話を読んでてふと思ったんだけども.
昔の神様ってすごい理不尽よね?ちょっとお供え物をサボッただけで町を丸ごと滅ぼしちゃったり,ベッピンさんを攫って犯して孕ませたり.今の感覚で考えると「そんなん神様じゃねえよ」ってツッコミを入れたくなるけども,昔はきっと,神話以上に理不尽な出来事が沢山起こってことなんじゃないだろうか.ちょっと狩りに出かけたまんま帰ってこなくなったりとか,ある日突然娘が姿を消したりとか.伝染病や賊に襲われて村ごと滅ぶなんてこともあっただろうし,そういうのをいちいち「何故!?」なんて言ってられなかったんじゃなかろうか.だから神様のせいにしてみたり,きっとあの子は星になったのだ,というような,悪く言えば「こじつけ」が必要不可欠だったんだろう.もし彼らがいちいち本当の原因を知らされてたら,恐怖のどん底で絶望的な人生を歩むしかなかったに違いない.今でこそ論理的に考えるのが当たり前と思われてるけど,それはつまり,そんだけ世の中が安定して,原因を知っても「耐えられる」時代になったっちゅーことだべ.
僕らは本当によき時代・よき場所に生まれ育ったわけだな.合掌.なむなむ.