フロムジャパン

911テロ以来,入国手続きが厳格化する一方のアメリカ合衆国であるが,お陰で外国人は入国審査ゲートで長時間待たされるハメになる.また外国人の中には当然英語が不自由な人も多いわけで,メジャーな言語に関しては通訳も配備されている.長蛇の列に並んでいる間,「French translation, gate 23.(フランス語通訳,23番ゲートへ)」「German translation, gate 17(ドイツ語通訳,17番ゲートへ)」等々のアナウンスは,長蛇の列に並んでる間に,何度も耳にすることになる.

さて,後輩は一年間このアメリカに滞在して研究活動をするのであるから,当然VISA有り入国である.ゲートではパスポートの他にVISA,そして受け入れ機関から発行されたDS-2019という書類を提出しなければならないのだが,後輩はパスポートしか渡さなかったようだ.当然審査官は「Do you have a document issued from your sponsor?(スポンサーから発行された書類はないか?)」的なことを聞いてきたわけだが,後輩の耳はせいぜい「from」しか聞き取れない.困った後輩は,しかし,思い切ってこう答えた.

「アイム フロム ジャパン!」

「Japanese translation, Japanese translation, gate...」

ほんと,お約束だよなー.