やっぱりルサンチマン

にしても,仕分けに対する反応たるや戦々恐々ですな.そしてやっぱりブログ界隈はルサンチマンのるつぼと化しているわけで.
んでも,ニーチェツァラトストラじゃないけども...

「目先に利益なんかより,未来のために科学研究が必要なんだろ」と言うなら,まずは自分の研究テーマが,どんなに素晴らしい日本の明日をもたらしてくれるか力説出来なきゃダメだと思う.僕?生物の進化の研究が何の役に立つってのよ.あ,でも春からはチョー役に立ちそうな研究するよー.詳しくは,ここじゃ言えないけどね.

「もうこの国の科学技術は終わった」とか「日本のサイエンス界には誰もいなくなるぞとか言うなら,海外脱出を目指して今すぐにでも英語の勉強などしてなければウソじゃないかなー.でもそう言ってる人の多くは,恐らく日本に残るんだよね.別に英語の勉強もしてないだろーし.それに,幾ら研究費が削減されたって,そして海外でやってけるだけの能力があったって,日本に残りたいと思う研究者はいるのです.何だかんだで,日本の住み心地はサイコー.

「科学技術立国」なんて言い出したの,ここ10年とか20年くらいの話じゃなかったっけ.日本はオリジナルを作りだすような国じゃなかったはず.他所から仕入れたネタを絶妙に組み合わせて,使いこなすことこそ日本人の真骨頂.漢字に日本語の読み方を当て嵌めたり,神仏習合してみたり.

「資源のない日本からサイエンス取ったら何も残らない」 いいえ,資源がないからこそ,徹底して工夫を凝らす「粋」な文化が生まれたはず.お金は減るけどゼロにはならん.むしろ,何かが不足している時の方が,ブレイクスルーも起きやすいのかもよー.

とりあえず現政府の方針に不満があるなら,全力で研究して成果を挙げよう.そして再び研究資金を引きずり出してやるのさ.