この冬の読書

単純な脳、複雑な「私」

単純な脳、複雑な「私」

人間とは何とまあ数々の「思い込み」に支配されているものである.高校生相手の講義録よろしく,文体もたいへんに分かりやすくて◎.こりゃ名著.


はじめての宗教―キリストと釈迦 (講談社+α文庫)

はじめての宗教―キリストと釈迦 (講談社+α文庫)

キリストとシャカの実像を読み解こうとする快作.ここまで大胆に聖書や経典の行間を読んでいかれると却って清々しいわ.


たまたま―日常に潜む「偶然」を科学する

たまたま―日常に潜む「偶然」を科学する

これも人間の大いなる誤解を暴く本.統計学の歴史もよく分かってこれまた◎.


西行と兼好―乱世を生きる知恵 (ウェッジ選書)

西行と兼好―乱世を生きる知恵 (ウェッジ選書)

前半の西行パートがちょっと玄人向け過ぎて初心者には辛かった.もっと彼が読んだ歌をたくさん紹介して欲しかったんだけどなー.兼好パートは徒然草を読んだことない人でも満足できる内容だと思われ.