地震と鍵

先週末は，大学時代に僕がいたラボの隣にいた後輩が，10万円とカード類全部が入った財布と携帯と鍵と，要するに大切なもの全部が入った鞄を酔っぱらって記憶がとんでる間にどこかに置き忘れてきてしまったという事件が発生．ついでにというか何というか，彼が記憶を失くしてる間の午前６時ころに地震発生．震度４ってことで結構揺れた．

さて，後輩の話に戻って，朝６時過ぎにふと気がつくと，彼は自分の部屋の玄関の前，そして何も持ってない自分の姿にも気付く．おー，入れなーい．

仕方がないので寮の１階にある管理人さんの部屋まで行く．ぴんぽーん．

管理人さん慌てて出てくる．
「何か地震の被害がありましたかっ！？」

後輩答える．
「いやそれは知らないです．鍵を失くしたんですけど．酔っぱらって」

じゃあ鍵屋さんを呼んで交換してもらってください，ということで後輩は鍵屋に電話．鍵屋はドアの鍵を普通にぶっ壊して開けてくれたらしい．で，新しい鍵に交換するときに鍵屋は彼に問う．
「合鍵３本のタイプと５本のタイプがあるんだけど，どっちにする？５本タイプの方が構造的にも厳重だけど，もちろん高いよ」

後輩答える．
「３本で．１０万円失くしてるし」

鍵屋「じゃあ４万円です」

後輩「アイター」

鍵の交換が終わって鍵屋が立ち去ったところへ管理人さんやってくる．
「言い忘れてたけど，鍵の交換は５本タイプの方にしてね」

後輩「遅いって」

管理「やっぱり間に合わなかったか．ま，出ていくときまでにまた鍵の交換しといてね」

後輩「あと４万円払えと」

鞄の方は翌々日に親切な人が交番に届けてくれて，奇跡的に中身も全部無事だったんだけど，まあ，いろいろ気をつけないとね，という話であった．合掌．