久々の読破
いや、本当は他にもあんな本やこんな本を読んでたんだけど、あんまりヒットしなかったんだよね。でもこれは別。やっぱ野矢茂樹はええわー。
はじめて考えるときのように―「わかる」ための哲学的道案内 (PHP文庫)
- 作者: 野矢茂樹,植田真
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2004/08/01
- メディア: 文庫
- 購入: 16人 クリック: 70回
- この商品を含むブログ (71件) を見る
とある本屋でこの本を見かけて、「お、野矢茂樹やん」と思って1ページ目を読んでみたらこんなことが書いてある。
考えているとき、きみは何をしているのだろう。
「何をって、かんがえてるんだよ」
うん、だからさ。そうだな。
「考える」っていうことがまだわからない子どものことを想像してみよう。そしてその子が大人に「よく考えなさい」とか言われたとする。だけどその子にはそれがどういうことなのかわからない。それできみに質問する。
「考えるって、どういうこと?」
きみならどう答える?
「後ろ手を組むってどうすること」と聞かれたら、ことばで説明してあげられるかもしれない。じっさいに後ろ手を組んでみせることもできる。
「スキップする」だと、ことばではちょっと説明できないけど、やってみせることはできる。そして、「ほら、こんなふうにやるんだ」、そう言える。
でも、目の前でじっさいに考えてみせてあげて、「ほら、こんなふうに」って言ったって、何の意味もない。だいたい教えるぼく自身、「考えてみせてあげる」といっても、何をやってみせればいいのか、よくわからない。
「考える」って、いったい、何をすることなのだろう。
ここまで読んで、これは絶対買って読まなきゃだめだと思った僕。
考えるってどういうことか、あなたは説明できるだろうか。
うーん、どういうことだろう、と思ったなら。
是非この1冊を読んでみることをお勧めしたい。
研究をしている人なら、なおのこと、ね。