ラッセルの幸福論・被害妄想②

被害妄想から来る不幸を防ぐには、以下の四つの点は重要であろう。第一に、あなたの行動の動機が、自分で思っているほど利他的なものではないということ。理想主義者は自分のヴィジョンを実現することによって人類に恩恵を与えたいと思っているが、彼の信念は権力欲や虚栄心のカムフラージュに過ぎない場合がある。一般的な道徳は、人間には荷が重すぎるほどの利他主義を教え込んでいる。そして、自分の美点を鼻に掛けているような連中は、自分はこの到達しがたい理想に達したのだと、無邪気にも信じ込んでいるのだ。だが、歴史上最も気高い人々の行動でさえ、九分どおりまでは利己的な動機に端を発していたのである。
 第二に、自分の長所を過大評価しないこと。芝居が全然成功しない劇作家は、自分の胸に手を当てて、自分の芝居がまずいのではないか、という仮説を立ててみるべきだ。確かに、史上には才能が認められなかったケースはよくあるが、それでも欠点が認められなかったケースよりは遥かに少ないのである。あなたの長所が、自分で思っていたほど大したものでなかったことを認めるのは、苦痛であるかも知れない。だがそれは終わりのある苦痛であり、それを越えれば、再び幸福な生活が戻って来るだろう。

確かに利他的行動を取れることは、人間らしさの一つではある。でも、そこを強調し過ぎるあまり、利己的な感情や行動のために自責の念に駆られるような人、結構いるでしょ。そういう人には、もっと自分のことを大事にして欲しいなと思う。まずは自分が楽しんで、それでも余ったら、僕にもその楽しみを分けてくれる。。。そういう人間関係って、理想的なんじゃない?

あと、僕はエリート主義が嫌いなんだな。エリートな人たちって、自分のプライドのために他の全てを犠牲にするようなところがあるから。プライドなんかより、楽しむことを大事にしようぜ、もう若くないんだし。笑

第三と第四は、明日ね。