NGS現場の会

先日参加した「次世代シーケンサ現場の会」では、本当に刺激を受けた。次世代シーケンサについて特に何か新しい知識が増えたとかそういうことではないけれど、凄いヤツっていくらでもいるんだなと。胚発生の謎に迫るには亀の不思議を解くしかない!と思ったや否やカメの全ゲノム(3GBだぜ)を解読し、遺伝子の発現解析までやって、それが(彼自身が打ち立てた)他の脊椎動物のデータから得られるモデルに適合するのかどうかを調べたヤツとか。それも、カメをターゲットに定めたのが1年前、とか。僕がアズキゲノムを解読しなきゃダメだと思ったの、2年前なんですけど。そこからお金集めて、次世代シーケンサー動かしまくって、よーやく今年度中に解読できるかなってレベルなのにさぁ。

宿は「交流を深めるために」強制的に相部屋だったのだけど、そこで一緒になった人物が、これまた僕より年下なのに僕より先を行ってるヤツで。既に1億超える予算を取ってて、自前のシーケンサーを持ってて、ポスドクも4人雇ってる。。。だと? 自分の研究室を持って、チーム内藤を作るんだって目標がようやく現実的になってきたかなと感じ始めた僕の前に、どうしてそんな人間が現れるのか。悔しいじゃないかコンチクショー。・・・しかし、彼の研究もまた非常に面白く、そして僕の研究と奇妙な接点があったりしたので、もしかしたら2年後くらいに、彼と共同研究ができるかも知れない。というか、やるべきだ、絶対。ということで、携帯番号も交換しておいた。京都にいる人間なので、今度帰った時には呼び出して飯でも食おうと思う。

あと、会場では学部生時代の同期と14年振りに再会した。再会してみたら、彼はサンゴのゲノムを解読していた。そしてサンゴに共生している渦鞭毛虫のゲノムまで、ほぼ解読してたり。

何なんだよちくしょう。僕の力はまだ全然足りてないってことなのかよ。

そりゃそんなところで勝ち負けを争ったって何の意味もないんだけどさ。自分が所属してる職場や学会でスゲースゲーってチヤホヤされて、それで調子に乗ってた自分が恥ずかしくて情けないわ。

とりあえず、今回の大型予算もきっちり穫るぞ! 絶対穫ったる!!