研究室

アホな話はさておき,とある新婚のメデタイ新潟県人から
アメリカの研究室の雰囲気とは如何なものかね?フフフン♪」
という質問(絶対にこんな言い方をしてないことは確かである)を承ったので少し触れておきたい.興味のない方はスルーすべし.
ココの研究室の人員構成はプロフェッサー(絶大なる権力を誇る独裁者)の他にポスドク,つまり博士号を持つ短期契約の若手研究員が6人,学生は修士・博士両課程合わせても4人,これで全部である.
それにしてもこのポスドクが6人もいる,というのはスゴイ.何がスゴイって,ポスドク一人当たりの給料は月3500ドル.6人いるから一月に3500×6=21000ドルである.一年だと更に12倍して25万2千ドル.日本円にして約2千8百万円.給料だけでこれなんである.
それに対して日本で俺が実験していた大学の研究室は,俺を独り外国へ送り出しておきながら生活補助の「せ」の字も出せないケチ!…じゃなかった,ボンビーピスピスなんである.
ココでは実験に必要な機材や試薬はそれこそ湯水の如く,対して日本の大学では
「この試薬は高いから,実験一回あたり説明書の半分の量しか使ったらアカンで」
某県立大学では「説明書の20%の量でやってるけど,イケルで」
うぅ〜,ぐすん.涙がちょちょ切れる話である.
そんな感じであるが,アメリカの研究室では大抵みんな五時には帰ってしまう.キッチリ九時五時,お昼休みは1時間である.対して日本では午前中は誰も来ない,実験室はスッカラカン.で,皆夜遅くまで残っているかというと,大体半分くらいの学生は日没までに帰る.彼氏彼女がデキると研究室に来なくなってしまう,という情けない(でもウラヤマシイ)事態も少なからず発生する.
要するに,勝負になんないや,あははははー♪なのである.
ま,そんな感じである.
それでは,そろそろお腹がペコペコパーと言い出したので本日はコレで終わり.