絞られた

KEN_NAITO2004-06-15

昨日,とうとうボスに部屋へ呼び出された.アメリカに来て三ヵ月半.コチラで新たに始めた実験は相変わらず全く上手くイカナイ.実験方法そのものは全く新しいモノでもナンデモナイ,というか,この研究室の人間全員がやっているコトで,要するにワタクシだけがデキナイ子,という状況である.で,上手くイカナイ原因を同僚達に尋ねて,色々貰った助言も全て試してみたものの,結局ダメ.というわけで,サスガにワタクシは以下のような結論に達しつつあった.
コレはワタクシの腕が悪い
というわけで,とりあえず誰かに代わりにやってもらうか,もっぺんイチからトレーニングし直してもらうしかナイカナコリャ,ウン,オテアゲ.と思い始めていた矢先に呼び出されたと,まあこういうシチュエーションである.
で,ボスはワタクシが部屋に入るなり,イキナリ激しい口調で
「You haven't been honest to me!!」
へ?何のこっちゃかサツパリワカラン.きょとーんとしてると,彼女はスゲー剣幕で続けた.
「You've alway kept saying fine, but now I know you got nothing for more than three months!」
ワタクシはコレを聞いてズッコケそうになった.実験が上手くいっとらんコトは,ボスに何か聞かれるたびに正直に答えておったし,ドウモウマクイカンノデスと言うワタクシに対して
「Ask somebody in the lab and you'll be fine.」
なんて言ってたの,実はボスの方だったりするんである.そもそも三ヶ月も失敗続きの状況で,何がどうFINEなもんかい(逆ギレ).が,そんな反論は火に油なだけであるし,とりあえず
「三ヶ月で結果ゼロなのは疑いもなく事実であります.」
とあっさりはっきり言ってみた.すると,少し空気が和らいだカンジが.ヨッシャ.
で,その後ボスが言ったことを要約すると,「アナタが上手くいってないのは実験手法に関するトレーニングが不十分だからだと思うから,リサーチテクニシャンのライアンにアナタに付っきりで実験操作を進めるように言うから,彼と一緒にやりなさい.ウチでやってる実験に関しては彼がイチバン上手だから」とまあそんなカンジである.ということは,
ワタクシにとって願ったり叶ったり.ラッキー♪
笑顔でアリガトウなんて言って部屋を出てきました,マル.ホントは最初からそうして貰えれば有り難かったんだけどナ〜.まあよかよか.