火の玉をお手玉

してしまった.今日の実験はDNA抽出.使うモノは乳鉢と,すり棒と,液体窒素.で,イネの葉っぱを液体窒素でカチンコチンにして磨り潰すのであるが,まずは乳鉢をとすり棒をキレイにしなくてはいけない.で,洗って拭いたあと,アルコールを掛けて火を付ける,という方法を取るのです,この研究室では.が,同僚は乳鉢にアルコールを入れすぎて,乳鉢がゴーゴー燃えるの何のって.同僚は軽くパニック.ワタクシは軽く見回して何か蓋になるものを探してみたが,都合のいいモノが見当たらない.で,ワタクシは少々ムチャな方法を実行することにした.ペーパータオルを燃え盛るアルコールの中に突っ込んでアルコールを染み込ませ,それを床に落として踏み消す.手袋もしてるし,サクっとやってしまえばどうってことはない.
トコロガドッコイショ.
ワタクシが火の海(オオゲサ)から,ファイアボールと化したペーパータオルを持ち上げると,他の同僚が叫んだ.
No! Don't do that!!
エ?ナニ?ナニ? 何をやっちゃいけないの? コレを床に落としちゃダメってこと? とまあ,その叫び声に今度はワタクシがビツクリしてしまい,一瞬動きが止まってしまった.それどころか火の玉を右手に左手に持ち替えながら,
「What?」
なんて聞き返す始末.結果は当然…
アチャチチチャチチ(心の中の声)
ようやく予定通りに床にポイしてフミフミしたものの,ワタクシの手はそこらじゅうヤケドである.水ぶくれも3つほど.アホ.ワタクシ,アホ.
可哀想なのは最初の同僚である.彼女から見ればワタクシの手が燃えているというショッキングな映像になってしまったため,その後もしばらく実験器具を持つ手が震えていた.いやー,ゴメンゴメン♪