今日は高麗の全盛期.10世紀後半から11世紀にかけて国家の諸制度が整備されると,高麗は全盛期を迎える.またこの時期には国王と外戚関係を結んで力を持つ「門閥官僚」なるものも登場してくる.
この11世紀には貿易も盛んとなり,宋・日本,遠方はアラビアの商船までが出入りし,王族や門閥官僚が欲しがるようなさまざまな品物をもたらした.特に宋から運ばれた磁器や書籍は高麗の陶磁器生産や印刷技術に大きな影響を及ぼす.
また各種の国家的仏教行事が盛んに行われ,多くの寺院も造営された.したがって僧侶の数も多く,寺院の勢力は強大であり,広大な土地と多くの奴婢(奴隷ですな)を所有し,商業・畜産・醸造・高利貸しなどで富を増やし,更に財産を守るために僧兵を養った.僧兵は強力で国家の軍事力として利用されたり,門閥官僚の勢力争いに介入することもあった.
仏教同様に儒教も重要視され,文臣登用試験である科挙に合格するには中国の古典に通じていなくてはならなかったため,自ずから儒教は盛んとなった.
で,高麗の最も特徴的な工芸品といえば,青磁らしい.へー.