山海塾

id:yori_nonsan:20040913を読んで,ふと自分が初めて舞台芸術に目覚めた時を思い出したので,書いてしまおう.
そもそもワタクシは舞台芸術,それも舞踏なんてモノにはマッタク興味も関心もナイままに大学を卒業し,進学し,ソッコーで茨城にバシルーラされた.
でまー塾講師をやってた頃のバイト先の先輩と時々メールのやりとりをしていたら,舞踏集団「山海塾」のハナシが話題に上ってキタんである.
元々彼女がこの舞踏集団に入れ込んでたのは知っていた.彼らの公演を見るためだけに,遠くパリまでギュイーンなんてコトもショッチューであった.
「その山海塾が日本に戻って来てるんです.3年に1回くらいしか日本に帰って来ないのでこのチャンスは逃せん,今月一杯は東京でやってて,私もう既に一回観に行っちゃった♪」
という内容で,別にお誘いを受けたワケでもナンデモナカッタのだが,ソコまで言うのなら,と思ったのである.
当時のワタクシはクラシック音楽,絵画,文芸作品ナド芸術のアンテナを開発中で,それらは知れば知るほど面白く,またそれまでの人生22年を,そういったモノを全然知らずに過ごしてきたコトをヒジョーに勿体無く思っていた時期でもあった.
ソコまでおっしゃるなら行ってみようじゃナイのヨ.水戸から東京までは決して近くないし安くもないけど,また新しいアンテナを開拓出来るチャンスかもカモかるがも?というわけでチケットの三倍の交通費を払って,単身劇場に乗り込んでみたワケである.そーいや劇場なんて場所に足を踏み入れたコトがナカッタナ,なんて思いながら.
で,イヨイヨ公演開始.
照明が点いてみると,舞踏なのに変わった舞台セット.舞台は全て鮮やかな水色で,床一面に水が張ってある.と,次の瞬間…
舞台の右奥からは真っ白い砂が,そして左奥からは水が,上から注ぎ込まれてきたんである.コレがメチャクチャにウツクシくて,この瞬間にワタクシは彼らの世界に引きずり込まれたコトを告白しておきましょう.
でまーそんなバックで,全身白塗りのダンサー達が登場.彼ら一人一人の素早くてユックリで規則的で乱雑な動作はマッタク理解を超えているようでいて,物凄いエネルギーを放っていた.何かの波動のようなモノが自分を突き抜けて行くようなカンジがしたのである.後ろに押されるような,後ろから引っ張られるような,そんな感じ.本当にスゴカツタ.
感動.
観終わったとき頭の中はそのシトコトしかなかったネ.世の中にはこんなモノがあったんですか.観に来て良かった,と思うと同時に,今までこーゆー世界をマッタク知らずに生きてたコトを悔しく思ったシダイ.
それからスグに当時のカノジョを誘って,二週間後の最終公演に再び東京へ足を運んだワタクシ.彼女も山海塾を見て,ワタクシと同じような感覚を持ったらしいコトはウレシカツタが,今となってはソレも哀しい思ひ出.ガックリ.

でまー,そんな昔話を思い出しながら,久しぶりに山海塾のサイトをチェックしてみれば…
��( ̄□ ̄;)!!ナント!?
去年三年振りに日本公演をしたバカリだというのに,今年もまた日本に帰ってくる(彼らの活動拠点はパリ)!?しかも再来週って!?
9月26日茅ヶ崎に行けるシトはゼッタイに行くべし!しかも上演する作品は「卵熱(うねつ)」!ワタクシが初めて彼らを見たその作品である.ヤバイ.行きタイ.といってそのためダケに飛行機のチケットを取るという先輩みたいなマネはデキないワタクシ.あー,チクショー!ジダンジダンダランダッタ!クリスマスの時期にも北九州でやってくれるようですが…うーむ…?.

ちなみに彼らのサイトはコチラ→http://www.sankaijuku.com/
ま,いくつか写真も載ってますが,写真ではゼッタイに彼らのスバラシサは分かりません.てゆーかナンジャコリャとか,変なシト?くらいにしか見えないと思います.ので,写真の印象は無視して兎に角観るべし!つおくヲススメであるから.もし実際にコレを観て「ツマラナイ」としか思わなかったヒトがいたとしたら,そんなシトはワタクシの中で…


2点減点


なお,何の点数なんだ,何点満点なんだ,という質問は一切受け付けません.