もしかしたらそれが理由なのか?

最近この日記のコメントに登場しなくなってしまった「宮っ子」であるが,他の読者の方のために説明しておくと,彼女はこのジョージア大で栄養学を専攻する4年生である.栄養士の資格を取るツモリらしいが,彼女の体型を一目見るだけで,誰もが「ああ〜ナルホド」とナットクするコト請け合いである.なお,この文章を見てカンジ悪いと思う方がおられるかもシレナイが,心配御無用である.宮っ子本人が,この日記を熱心に読んでくれているので,明日また彼女に文句を言われてコトは片付くのダ.
彼女には時々妖精が降りてくる.って要するにテンネンなだけなんだが,日常会話においてツッコミを最大の武器としておるワタクシとしては,非常に相性がいいので重宝している.しかし昨夜遅くに彼女と電話で話しているときに,意外な一面を発見するコトになった.
アメリカに来て半年が経ち,サスガに落ち着いてしまって,毎日何かハプニングがあるというワケにもいかなくなったワタクシ.ソコでまあ,この場を借りてブログっぽく自分の内面を書いてみるハメになってしまったワケだが,そうなってから宮っ子が全くコメント欄に登場しなくなってしまった.でまー,ちっこいワタクシは,あのテンネンBUSAIKUはあーゆーハナシは興味ないんかなあ,と少し気になってたりして.
ところがどっこらせ.(←原型が崩れてしまった)
コメントこそ書いてなかったが,彼女はそれこそ何度も繰り返し読んだりしてくれておったらしい.おお,こんな所にもハナシの分かるヤツがいたか,と少々ウレシくなったワタクシ.実は彼女自身,かなり内省的な少女時代(ぷっ.コトバにするとオカシイ.てゆーか似合わなーい)を送ってきたらしい.何よりも目立つことを嫌った中高時代から,アメリカに渡って自己(食欲も含む.爆)を解放できるようになるまでの彼女のストーリーは,聞いておってナカナカにオモチロかった.まあソレに関する詳しいハナシは省略させてもらうとして,ヒジョーに気になったハナシがヒトツあった.
正直いうとワタクシは彼女が表現しようとするモノのイメージを明確に掴めたワケではないのだが,昔々,彼女は圧倒的に大きな視点からモノが見えてしまうコトがあったらしい.彼女のコトバを再現すると,
「自分が住んでるトコロは日本のほんのチッポケな場所で,その日本はまた地球上ではスゴク小さくて,しかも地球は宇宙の中の,点ですらなくて…時間だって,人は80年しか生きられなくて,でもそんなのは地球や,宇宙のスケールで考えるとほんの一瞬でしかなくて…」
そういう風に考えていくと,「自分の命や人生なんて何の意味も価値もないように思えて,物凄い虚しさを覚えた」というのである.ワタクシは「要するに全宇宙や大自然の前では人間はチッポケな存在でしかないということか?」と一瞬思ったが,ソレはゼッタイに違う気がした.そういう使い古されたような言葉で表現できるモノではナイのだ.といって彼女の意味するトコロを理解できたワケでもないが,代わりに,ふと,14歳で電車に飛び込んで命を絶ってしまった塾の教え子のコトを思い出した.彼女は成績が良く,明るいと言うよりは寧ろギャーギャー騒ぐタイプの女の子だった.苛められていたワケでもなく,遺書もなく,何を苦にして飛び込んだのか全く分からなかった.ただ,彼女は時々「先生,宗教って何?」と,大人を戸惑わせるような質問をすることがあったらしい.もしかしたら…?
もしかしたら,彼女にはそういうスケールでモノが見えていたのかも知れない.
そんなことを考えた昨夜であった.