vol.11

彼女との友情はもう過去のことにするしかない….そう考えることにしてから数ヶ月が経った,11月のある日.また仙台の友人からメールが届いた.


メールは,彼が夏に彼女に会った時の様子から始まっていた.研修医としての一年目は環境にも同僚にも恵まれていたけれど,今の静岡の病院の上司は女性蔑視で働く意欲を失いがちなこと,そこへ母親のことが重なって,どうしようもない状況だったこと.全く笑顔が見られず,彼女の口からは「彼が死んでから人生が狂ってきた」「何かいいことないかな」という言葉が何度も発せられたこと….

ところが,先日再び彼が彼女に会ってきた様子が,かなり違ったというのだ.上司とは一度話し合いを持って,来春から勤務先を変える方向でお互い話を進めることになったそうだが,とにかく少し笑顔が戻ってきたらしい.

そして最後の一文は,全く予想もしていないことだった.

 あとは、「予備校同窓会幹事して」発言やっと出ましたよ。誤解を恐れずにいうと、、、皆の中に戻ってくる?、ということですよね?

信じられなかった.本当に…?
…続く