おもろいブログ見つけた.

お隣日記の足跡を辿って,面白いトコロをハツケン!id:cosmo_sophyさんの考える脳髄プラスα
id:cosmo_sophy:20050213の「「いんちき」心理学研究所を巡る沈黙のオーディエンスの意識化と孤独感について」は,ブログ付けてるシトには一読をススメタイ.

ブログ・ウェブサイトの書き手は、インターネットという公共空間に自分のテキストによる著作物や画像・映像・素材などの作品を公開している時点で、『自分のテキストや作品』を不特定多数に見られたいという意識的・無意識的な欲求を抱えていますが、その“他者にまなざされる快楽”には階層的な構造があります。

  • 現実世界でURLを知らせた友人知人のみが閲覧して反応してくれれば良い……リアル直結コミュニティ型
  • インターネットの内部で知り合いになった友人知人を中心として“批判的でない信頼できる人”だけが閲覧して反応してくれれば良い……mixiに代表されるようなSNS的ネットコミュニティ型
  • 自分のテキストの魅力に応じた閲覧者数が適度に確保されていればよく、余りに多い閲覧者は逆にプレッシャーになることがある……儀礼的無関心を求めるマイペース型
  • 閲覧者数の最大化を求めず、自然に集まる閲覧者と穏やかな交流を深めていくいければよい……一般的コミュニティ型
  • リンクや検索エンジンを辿って出来るだけ多くの人に閲覧して貰いたいが、特別反応を求めるわけでもない……トータルアクセス&ユニークアクセス重視型
  • リンクや検索エンジンを辿って出来るだけ多くの人に閲覧して貰うと同時に、批判的であっても構わないので感想や意見を活発に貰い、対立的な論戦さえも楽しむ事ができる……議論促進コミュニティ型
  • 出来るだけ多くの人に閲覧して貰うと同時に、共感や承認のメッセージを貰って友好的な交流を行っていきたい……理想的コミュニティ型

…中略…

テキストの内容の魅力や価値の高低とは無関係に、メールで応援や挨拶、共感のメッセージを貰うというのは、それ以前に友好的で協調的なコミュニティが形成されていないと難しいように思います。

一般的に、コメント欄が異常な盛り上がりを見せているようなウェブサイト・ブログは、何らかのテーマを巡る激しい論戦や攻撃的な議論が行われている場合が殆どで、批判や反論のない和やかな対話が頻繁に繰り返されているウェブサイトというのは、それ以前に既にネット内でのコミュニティや友好関係が形成されている場合に限られるでしょうね。

コメント欄を開放しておけば、時々、自分の記事を読んで好意的な感想を抱いてくれた閲覧者からメッセージを貰う事はあるかもしれませんが、それは偶然的な出来事であり、確率論的にしか語れない事でしょう。

共感的なコメントや好意的なメッセージを貰うための最も確実な方法は、自分自身がこまめに他のサイトを巡回してそのサイトに対する肯定的な意見をコメント欄に書き込んだり、作者の意見を補強するような内容のトラックバックを打ったりして、相手との心理的な距離感を縮めていく事とそういった地道な努力によって培われた親近感を複数の人間関係の中でリンクさせていき、活発にメッセージを取り交わせるような小さなコミュニティの構築を推進していくことでしょうね。

…中略…

精神衛生上好ましくない閉塞感や虚無感に陥らない為には、沈黙のオーディエンスを喜ばせ、面白がらせることを第一義の目的としてブログ・サイトの記事を書くのではなく、自分自身が面白いと思う内容や書きたいと思うテーマを文章化する行為そのものを沈黙のオーディエンスと無関係に楽しめることも大切だと思います。

沈黙のオーディエンスの反発や批判を引き出すような記事の書き方には、社会問題や政治的立場に関する一方的で攻撃的な記事を書いてみるなど模範的な形式があるように思えますが、沈黙のオーディエンスの好意や賛同のみをメールやコメントの形で具体化させるような記事の書き方を考えるのは難しそうですね。

自分の記事が閲覧者にどのような形で認知され、どのような感想や意見を持たれているのかを知りたいと思う欲求の強度によって、沈黙のオーディエンスの重圧感と反応のない中での孤独な壁語りの虚しさの程度が変化してくるのかもしれません。

どのような目的や願望を抱いてブログやウェブサイトのテキストを書いているのかは人それぞれでしょうが、長期間にわたって無理なくテキストを書き続けていける人は、大きく分けて、コミュニティによる人間関係に支えられるタイプと書く行為そのものを楽しんでいるタイプとに分かれるように感じています。

すんげーアタマヨサソーです,このお方.この平易な言葉遣いには,恐れ入るとしか言いよーがナイ.こんな文章を書けるようになってみたいなー…

ちなみにこのcosmo_sophyさんの分類に従えば,ワタクシは議論促進コミュニティ型と理想的コミュニティ型の間かな.って,望みダケね.1日100件足らずのユニークアクセスで大それたコト言えるもんじゃない.
しかし単純にアクセス数の増減に一喜一憂すんのは確かだし,書いた内容にちゃんと反応が貰えるのはウレシイ限りなんですヨ.昨年八月に盛り上がった「キョーイク激論」とかも,オモチロかったし.でもドッチかっつーとやっぱアクセス数ソノモノなんかより,少しずつ広がってってる「輪」のほーが遙かにタイセツ.
ま,今後もテッテテキに個人的な内容の「日記」ですが,どーぞよろぽこ.