バラモン教

さて,と.日本を考えようとする時(大雑把でスマン),仏教をヌキにするワケにはイカナイ.だけどその仏教がどーゆー経緯を辿って,どー変化しながら日本に入ってきたのか,でもってその辺の影響を受けた日本の思想(またまた大雑把でスマン)ってなドンナモンなんだいってコトにキョーミ惹かれているワタクシ.コレからもまた勉強しながら書いていこーと思います.で,仏教発祥の地といえばインド.そしてモチロン,何もナイところからイキナリ仏教が発生したワケでもないってワケで,遡り遡って,ハナシはインドの原始宗教から始まるのでした.ちゃんちゃん.
紀元前1800年頃,インダス文明が滅んで,アーリア人がインドに侵入してきたんだが,彼らはインドの先住民族,例えばドラビタ人などを征服したり,混血したりしながらインドに定住するようになった.ドラビタ人というのはオーストラリアの先住民やニューギニア高地人のような肌の色の黒い人たちと同じ系統の民族らしいヨ.
んで,アーリア人がインドに拡がっていく間に,現在に至るまでインドを決定する文化が生み出される.宗教と身分制度ネ.
アーリア人はインドの厳しい自然環境を神々として讃える歌を作っていったんだが,そーゆー自然讃歌の歌集を「ヴェーダ」というそーな.
で,そのうちこのヴェーダを詠って神々を讃え,儀式を執り行う専門家が生まれてきた.コレがバラモン.僧侶階級.でもってこの宗教がバラモン教バラモンは神々に仕えるためにヒジョーに複雑な儀式を編み出す.そーやって自分たちの中だけで祭礼の方法を独占しちゃうのネ.他の人たちにはマネできない.神々に祈って,災いをもたらさんようにお願いデキんワシらバラモンだけやで,ってな具合である.なもんで,バラモン階級は特権階級になっていったワケ.同時にバラモン以外の身分*1も成立しちゃう.


よーするに,バラモン教は祭式中心主義の宗教だったワケだ.儀式のやり方は秘伝としてバラモン身分の者だけに伝えられていく.んだけど,その儀式だけでは飽き足らナイ連中が,同じバラモン身分の中から出てきた.彼らは密林の奥深くに籠もって真理を探究する.難行苦行をしながらの内面追求だネ.そーゆー修行者たちの中で徐々に作られていった哲学が「ウパニシャド哲学」.ウパニシャドは「奥義書」と訳されるらしい.奥深い真理を語る哲学,ってトコロかな.このウパニシャド哲学が後のインド思想に大きな影響を与えることになる.インド思想の出発点はココってワケだ.


とゆーことで,次回に続く.

*1:イチバン上がバラモン,次がクシャトリア,武人ネ.その次が一般庶民のヴァイシャ,一番下がシュードラ,被征服民.で,その身分制度のイチバン下,とゆーよりも「外」に置かれてるのが不可触民