仏教:ゴータマ=シッダルダ

仏教の開祖はゴータマ=シッダルダ(前563?〜前483?).尊称はブッダ.生没年は色々な説があってホントのトコロはよくワカンナイ.インド人は歴史記録にあまり興味がなかったんだよね.どーせ生死を繰り返すから.年代を記録したってショーガナイってか.
ブッダというのは「悟りをひらいた者」という意味です.
お釈迦様なんてよく言うけれど,シャカというのはシッダルダが属した部族,釈迦族の名前で,シッダルダはその王子に生まれる.伝説では生まれるとスグに立ち上がって七歩歩き,『天上天下唯我独尊!』と叫んだコトになってる.伝説だから,まあソレが事実かどーかはさておき…このコトバを他人を敬わない傲慢な態度と取ってはイケナイ.独尊であれば,他人との競争や比較によって,優越を獲得する必要がナイんである.絶対的な自負や自尊の念は,他者との競合や闘争によって得られるのではなく,タダ自分ヒトリ,自分の精神と向かい合うコトによって得られるモンだよ,と.そんな解釈をしてもイイんでないかな.


で,ハナシを元に戻そう.で,シッダルダは嫁さん貰って子供も産まれて,何不自由のナイ生活を送るんだけど,人生の無常を感じて国も家族も捨て去り,出家して修行の道に入ってしまう.
森に入れば似たような修行者がたくさんいる.ウパニシャド哲学の全盛期だからネ.シッダルダは仲間を見つけて修行の日々に明け暮れた.この頃には既にヨーガがあって,ヨーガの先生についたこともあった.断食もやる.仲間がコイツ死んだか?と思うくらいの断食.
ドコロガドッコイショ.いくら過激な苦行をしても,全然悟れない.ブラフマンアートマンの一致(id:KEN_NAITO:20050519)なんて見えないワケね.で,シッダルダは苦行を辞めて里に下りちゃう.
で,川辺に生えた菩提樹の下で瞑想する.そしたらついに悟っちゃった.シッダルダがブッダになった瞬間だヨ.ばばん!


で,シッダルダの説いた仏教ってイッタイ? キーワードは四諦(したい)と八正道(はっしょうどう).
四諦ってのは,「四つの真理」って意味.
まず一番目の真理,人生は苦である(苦諦,くたい).ウパニシャドの基本だネ.
二番目.苦しみには原因がある(集諦,しゅうたい).ほほう.
三番目.原因を取り除けば苦しみも消える(滅諦,めったい).おおお.確かにっ!
四番目.原因を取り除く方法がある(道諦,どうたい).その方法が八正道だ,と.本当ですか.その道とはどのようなものですかっ!?ワクワク…


さて,ではその八正道とは? 八つの正しい道.
一.正見.正しく見なさい.
二.正思.正しく考えなさい.
三.正語.正しく話しなさい.
四.正行.正しく行動しなさい.
五.正命.正しく生活しなさい.
六.正精進.正しく努力しなさい.
七.正念.正しく思いをめぐらせなさい.
八.正定.正しい心を留めおきなさい.


��( ̄□ ̄;)!!ナンジャソリャ!?「正しく」ってそんな,どーゆーことよ!?といったところで,次回に続くのである.ナハナハ.