その41〜救うとか,救われるとか〜

マズは昨日の補足を.
無論,どんな人間だって「他人による承認」を必要としている.だから「プライドの拠り所を他人に依存する」とゆーのは,「そのヒト意外に自分を認めてくれるヒトがいない」と思い込んでしまっている状態(実際にそーなのかも知れないけれど)だと言い換えてもイイだろう.


それで,えっと,何が言いたいかってゆーとぉ…


プライドが飢えている時,ソレを満たしてくれる他人がいると確かに救われた気がする.だがその相手を失えば,元の木阿弥.いや,以前よりも更に状況は悪いコトになるかもしれない.自尊心を満たしてもらうためだけに付き合っている相手と過ごす時間は,終わってみれば「ムダだった」なんてコトになりかねない.後に残るのは何も成長していない自分ダケ…ソレがサイアクのシナリオだと思う.


モチロンその相手が自分のコトを本当に好きでいてくれて,付き合っている間に自分に色んな世界を見せてくれたり,刺激をくれたりするよーな当りクジを引くとゆーケースがあり得ないとは言わない.だがそーゆー魅力的な相手を捕まえるにはマズ自分が魅力的である方が圧倒的に有利で,そしてプライドが飢えている人間は,大抵魅力に欠けている.表情ヒトツで人間の魅力は大いに左右されてしまうからだ.自信のナイ人間には,笑顔が少ない.


えーっと,じゃあ仕事や学校とかで,いつもギョーセキやセーセキが優秀なシトは?


こないだ,こんなキョーミブカイ事実を聞いた.世にその名を轟かせているマサチューセッツ工科大,MIT!!ココの学生寮は全面ガラス張りのチョーキレイなトコらしいんだけど,窓は開かない構造になっている.ナゼかって?


自殺するヤツが多いから.


そりゃーイイ大学ですから,高校ではイツモ成績トップとかゆーよーな人間がイッパイ入るんだけど,アメリカ全土,とゆーかヘタすりゃ世界中からチョー優秀な人間ばかりが集まるワケで,いざ大学に入ってみると,いつもトップだったハズの自分よりも遙かに優秀な人間がタクサンいるワケですナ.ソレで塞ぎ込んで,飛び降りてしまう…とゆーコトのナイよーに,窓は開かないんだそーな.


競争に勝利するコトは,確かに大いに自尊心を満足させてくれる.だがその根拠も「他人に対する優越性」に過ぎない以上,結局他人を介したモノでしかない.「他者に対する優越」が保てなくなれば自尊心は脆くも崩れ,また自尊心を保とうとするならば「常に勝ち続けなければならない」状態へと陥ってしまう.だが勝利のために他の全てを犠牲にしなければならないとすれば,ソレもまた不幸なハナシである.


…続く