とらぶるとらべる vol.3

Court Roomに入ってみると,ナンだか100人くらいいる.こんなにタクサン判決を下されんのか?イッタイどれくらい時間が掛かるんであろーか.
…と思ったが,何のこたーない.両端に座った係官が受付みたいなモンをしてくれるので,ソコにミンナ並んで申し込み.申し込みが終わったヒトから順に裁判官が名前を読み上げ…


「John Smith?」
「Yes, sir.」
「Your charge is $205.」
「Thank you, sir.」


てな具合である.ナンジャコリャ?コンナコトのためにワザワザ裁判など受けんといかんのか…?と思ってたら,後で聞いたハナシだが,どーやらこの裁判,自分の正当性を主張して減刑や刑の取り消しを求めるヒトのために開かれるモノであるらしい.ワタクシはそもそも来るヒツヨーなどナカッタのだった.ぎゃふん.


しかしまあ,ソノトキはソンナコトなど知りもしないワタクシ.ミンナと一緒に並んで順番手続きを済ませ,名前が呼ばれるのを待つ.


「Ken Naito?」
「Yes」


で,罰金を言い渡されて退廷かと思いきや…


「ちょっとコッチに来なさい」


ええっ!?ナンでワタクシだけ…?高まる不安を抱えながら裁判官のトコロへ行く.


「新しいTagの申し込みは済ませたか?」


ノー,とショージキに言い掛けたワタクシ,しかし咄嗟の機転が利いてしまう.


「ナンですと?」
「Tagの申請はしたのか?」
「あー,そのクルマはもう売っちゃいました」
「よろしい,ではこの分の罰金は取り消し.キミの罰金はFollowing too closeの205ドルね」


おー,マジで!?ラッキー♪ありがとうございますー.


反則金は今日払えるか?」
「カード使えるんですか?」
「ダメ.現金だけ」
「えー?…ATMはドコでしょう?」
「そのへんのガススタに行きなさい」
「ふぇい,わかりましたぁ」

あー,やれやれ,と炎天下の中をガススタに向かって歩いてみたら,意外と遠いでねーのよ.
…続く