ふと思い出した。

アメリカにいたとき、隣の研究室の学生と話していたとき、ナゼか死についてのハナシになった。ワタクシよりヒトツ年下の中国人学生(♀)は言った。


「私は死ぬのがものすごく怖いわ。だって死んじゃったら永遠に目が覚めないのよ」(英語)


ワタクシは笑って答えた。


「死んだら『永遠』も無くなるで?」(英語)


「はあ?」


「『永遠』って概念はヒトのアタマの中にしかない。ボクらが時間を感じるのは、脳が働いている時だけだろ?寝てる間は時間を感じないし。自分が死んだ時には、間違いなくアタマの働きは消えるワケで、自分にとっての時間も消える。時間がないんじゃ、永遠もあり得ないよ」(こんなにスラスラとはモチロン言ってない)


ポカンとした顔の彼女を尻目に、クックックと笑っていたワタクシであった。