最澄と天台の国宝
行ってきた。やばい。仏像ってエロすぎる。ついでに日本仏教の思想にも興味惹かれてゆきます。その場で購入したもの。
- 作者: 立川武蔵
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/12/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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何となく空海ばかりが目立つんだけど、最澄もすげえ。法華経を中心とした中国の天台宗に、禅や密教を取り込んで総合的な仏教思想を作り上げちゃったんだよこの人は。でもって法然も親鸞も道元も日蓮も、天台に端を発しているワケで、その後の仏教思想に与えた影響は甚大なのだ。
彼の思想は強引にヒトコトで言うなれば「諸法は、実相である」。現象世界の全ては、ありのままで真実だとゆー意味である。深い!
あと、あとがきに書かれているコトバがステキ。
菊はあの形のままで実相であり、菊の花の奥に菊はない。神は『自らのつくられた』ままでその中に神の姿を現している。
私たちはアナタのこの芸術に驚異の目を見張る。奥深に謎に秘められたその音楽的な形、そして色、それらはいつ見ても私に以前見られなかった新鮮な味を与えている。みな『そのままに』生きていて、存在することそれだけに喜んでいるのを見出す。――立川武蔵