帰りの新幹線で。
「ケンちゃん、さっき持ってた本見せてもらえる?」とよりこ氏に言われてワタクシがカバンから出した本はコレ。
フッサール ~心は世界にどうつながっているのか (シリーズ・哲学のエッセンス)
- 作者: 門脇俊介
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2004/01/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 3人 クリック: 32回
- この商品を含むブログ (27件) を見る
正直、フッサールに反応する女の子が身近にいるなんて思ってもみなかった。そこからハナシは論理学や言語学的な方向へ。こないだ齧ったばかりのクリプキについて、知った風なクチを聞いてみたりしつつ、大いに復習になる。
「なぜ?どうして?」
子供はどんなことにでも疑問を抱く。しかしオトナになるにつれ、いつしか素朴な疑問を忘れていってしまう。全てを「そんなの当然のことでしょう?」で済ませてしまう(ソフィーの世界)。
「哲学は疑うことから始まる」といえば聞こえはクールかも知れない。だが結局は、哲学の原点は子供じみた疑問に過ぎない。大人になりきれなかった者が、大人の思考力や想像力を使って子供の疑問にバカ正直に取り組んだものでしかない。「そんなの単なる言葉遊びだ」と言えばそれまでに過ぎなくなってしまう哲学も沢山ある。
でもね、それが面白いんだ。