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「んー,そーやなぁ〜.ピアスとかない?」
「あるよ,あるある.コッチ来てコッチ.ホラホラ」
といって別のショーケースへと走っていく.
「ってゆーかオバちゃん,もう高いモンはいらんでー.200元で買えるモンにしてや,200元!」
「わかってる,わかってる!ホラ,コレどう?いいでしょー?」
オバちゃんがショーケースから出してきたピアスを見てみると,値段は280元.うむ,この辺なら買ってもよい.
「あー,その80元ってのが余計やんねオバちゃん?さっきも言うたけど,オレ200元しか持ってへんし」
「分かってる分かってる,だから250元にしたげるから」
「分かってないよっ!ヒトの言葉を聞けよ,オバちゃん!200元!!」
「じゃあ220元にしてあげるから」
「もう一声やんか!20元くらい負けて200元にしよーよ,オバちゃん!!」
「じゃあお兄ちゃんが一声出して,230元!」
「何でやねん,違うやろオバちゃん,オレがもう一声出してどないすんねん.もうホンマに200元しかないねんからオレは」
「分かったもう,200元にしてあげるよ」
「おっしゃ,はい,200元」
「お兄さん買い物上手だねー」
「へへ,ありがとー」

とオバちゃんを後にして他の場所へ移ろうとすると・・・


「ホラホラ,お兄さん,コッチコッチ!もっといいのがあるんだから〜!!」
「ええっ.しゃあないなーもー.ほなハナシだけでも聞いたるわ〜.」


次回,ラウンド3.