再掲.恋愛考.

飲み会の席なんかで恋愛談義をやると,「思いやる,落ち着いた愛」派(多)と,「激しく求める情熱的な愛」派(少)で意見が割れるワケですヨ.んで,多数派は少数派のコトを「そんなんじゃ幸せになれない,私はそんなんムリ」と批判的な一方,少数派は多数派に対して「貴方達はまだ本当の愛を知らない」なんて優越感に浸っていたり.

だけど,このシト達が抱いている価値観は,実はカンタンにヒックリ返っちゃうんだな.

「落ち着き派」のシト達は,自分の親とか,自分のそれまで恋愛経験から,恋愛とはそーゆーもんだと思ってる.身近にイットキの情熱に身を任せるシトが居たりすると「愚か者」と軽蔑の烙印を押してみたり.ところがある日突然,というか出会って間もない,詳しく素性を知りもしない相手にキョーレツに惹き付けられる経験をした場合に,コロッと意見が変わってしまう.

「コレが…本当の,愛?」

みたいなね.逆もシカリ.燃え盛る情熱に従ってばかりだったシトが,ふとした瞬間に長年付き合いのあった友人の好意に気付いたりした瞬間に,「分かり合えるスバラシさ」って言っちゃうとワタクシちょっと歯が浮いちゃうんだけど,まあそんなカンジのコトを知る.で,やっぱり…

「コレが…本当の,愛?」

ドッチもドッチ,現実は単に自分が今まで知らなかった新奇な体験をしたダケで,それまでの自分の価値観を否定する必要なんてないんだけど,どうしても新体験を「ホンモノ」,それまでの経験はまるでナンデモナカッタかのように感じてしまったり.

要は,どっちも人間の欲求の一つに過ぎんのですよ.欲求ってのは,自分がソレを欲していることを自覚するまでは,その欲求が自分の中に存在するってコトすら気付かないモノだ.知らないものを欲するなんてデキナイもんね.

id:KEN_NAITO:20050426より


恋愛は,ある程度以上の人数とやっとかんといかんな,とつくづく思った.