一日目:平泉・中尊寺

朝六時に起きて京都駅に向かう.駅に着くなり弟はいきなり
「ビール飲むわ」
「こんな朝っぱらからビールかよっ!?」
「記録的やわ」


ここで「新記録や」とか「記録更新やで」じゃなくて,「記録的」という言葉が出てくるセンスには脱帽である.やはり僕は弟には敵わない.


10時過ぎに東京駅で母と合流.東北新幹線に乗り換えて一関へ.道中,天候はみるみる悪化していく.それもそのはず,台風16・17号に加え,さらに別の温帯低気圧が合体した,超強力な低気圧が東北・北海道に停滞しているのだ.中心気圧978hPa.しかも依然として発達中.宮城県あたりから田んぼは水浸し,川の水位はギリギリでもう溢れんばかり,ってゆーか一部溢れてたし.それでも母は強気であった.


「大丈夫,お母さんは晴れ女やから」


ごめん,僕は雨男なんだ.(←小・中・高と修学旅行は全部雨.それも中途半端な雨じゃなく,あたり一面水浸し,帽子も傘も飛ばされるような大嵐)


駅で新幹線から一歩降りるや否や


「寒むうっ!!」


気温13℃.関西は確か27℃だったような・・・.しかし風は厳しいものの,雨はさほどではない.とりあえずさっさと駅でレンタカーを借り,一日目の宿へ向かう.部屋に荷物を置いたら,出発.いざ,奥州藤原氏の栄華の究み,中尊寺


まず見えるは弁慶堂.



そして弁慶堂からはこんな眺めが.東北地方の稲刈りは独特.刈り取った稲穂は天日で干して乾かします.


そして本堂.一度焼けてから再建されたもので,それほど古くはないものの,中の雰囲気はやっぱり密教的でいい!


途中あった門.右下は初公開かな.母と弟.


鐘楼.紅葉したら見事なまでに美しげ.


そしていよいよ金色堂なのです.ばばーん!


ってゆーか本物はもちろん撮影禁止ですからね.上と下の二枚はパンフレットの写真を,デジカメで撮影したものだったりする.


でも,もう本当に言葉が出ない.細部まで本当に細かい螺鈿細工があって,溜息しか出なかった.国宝建築第一号らしい.

と,これで一日目は終了.
しかし部屋を出るときに母がフロントにキーを預けたはずだったのが,そのキーが実はドアのキーじゃなくて,部屋に備え付けられていた金庫のキーだったのには参った.本物のキーは勿論部屋の中.…ってゆーかフロントも気付けよ.