頭の良し悪し

via id:ain_ed:20070105.←僕はこの男はアタマイイと思うんだけどね.

僕は「頭いいね」という言葉は正直飽きるほど言われてきた.京大だからとか,昔の出来事を細かいところまでよく憶えてたりとか,分厚い本を読んでるからとか,人と違う視点で物を見てるとか,何だかよく分からないことを研究してるからとか,そんなことを色々と言ってもらえるのは,有難いことだと思っている.


逆に僕は,どんな人を頭がいいとか悪いとか思うのだろうか.


「人間大事なのは中身だから」という言葉を盾にして外見を磨こうとしない人は,頭の悪い人だと思う.人間多かれ少なかれ,外見は大きな判断基準だ.脳に入る外界の情報の7割が視覚情報だというのも有名な話で,やはり綺麗な人には興味を惹かれるし,醜い人間には近づき難い.「大事なのは中身」という言葉は,そういう人の一般的な思考パターン・行動パターンをまるで理解していないに等しい.そもそも,「いちばん大切なのは中身でしょう?」とか言ってる人間に限って,内面すら磨こうとしていないものだ.逆に言えば,「外見を磨こうと努力すること」は,人間の特性を理解しているという「内面」の表れだと僕は思う.
もちろん,外見しか磨かない人間も嫌ですけど.付き合いが長くなればなるほど,性格の悪い人間と一緒じゃ疲れますからね.要は「外見か,中身か」じゃなくて「どっちも」なわけで,だから両方を磨こうとしてる人は頭がいい.


「自分のことしか見えない人」も頭の悪い人間にカテゴライズ.「私は本当はネガティブ」とか「内面は複雑」ということを強調したがる人間がいるけれど,そういう発言は本来,他の多くの人間と比較して本人が特別にネガティブだったり複雑だったりしない限り,真実ではない.
にも関わらず「実はネガティブ」とか言ってしまう人は,「自分が普段他人には見せていないウラがある」ならば「他人にも自分に見えないウラがある」という単純な事実を想像できない人だ.他人のウラを想像できなければ,ウラを読むことも出来ない.他人の発言や行動の細部から,本人が本当は何を考えているのかを読み取る.それが出来なければ,その人が本当に求めているものも分からない.つまり,他人を思いやることができない.出来ても,せいぜい優しさの押し付けにしかならないわけだ.
つまり,他人をちゃんと見ようとする人は,頭が良いと思う.

まあ今日はこんなもんで.